父ノ背中と野良連合がG2 Esportsと対決、サプライズの混合チームマッチも

国内最大級イベント「RAGE」のR6Sステージで世界トップチームG2 Esportsが魅せた!

文●八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「RAGE 2018 Autumn」で「RAGE Rainbow Six Siege DREAM MATCH 2018」が開催。世界のトップチームのG2 Esportsが参戦

 9月16日に、CyberZとエイベックス・エンタテインメントが運営する国内最大級のe-Sportsイベント「RAGE 2018 Autumn」が幕張メッセで開催された。

RAGE 2018 Autumn

会場には多くの来客が

G2 Esportsが来日! 野良連合や父ノ背中と対決

RAGE Rainbow Six Siege DREAM MATCH 2018

 数あるイベントの中で、特に注目していたのが、タクティカルシューター「レインボーシックス シージ」のイベント「RAGE Rainbow Six Siege DREAM MATCH 2018」。Six Invitational、Six Major Parisを制したヨーロッパのプロチーム「G2 Esports」のFABIAN選手、GOGA選手、JNSZKI選手、KANTORAKETTI選手、PENGU選手がイベントに登場するということで、ブースには収まりきれないほどのプレーヤーが集結した。

G2 Esportsが登場

 本イベントでは、G2 Esportsと日本のプロゲームチームの父ノ背中と野良連合が対決するエキシビジョンマッチを実施。対戦ルールは、5対5による「TDM爆弾」。最大10ラウンドで、6ラウンドを先取したチームの勝利となる。また、 プロリーグの形式にのっとり、「Pick&BAN」も採用。マップは、日本のチームが選択した「国境」となった。私もレインボーシックスシージをプレーしているので、世界トップクラスのチームに日本のチームがどう戦うのか、ワクワクしていた。

対戦ルール

マップは国境

右から実況のふり~だ氏、解説の中川ラン・ド・ラ・ヴァリエールさん、スペシャルゲストの志摩さん

 なお本イベントは、マウスコンピューターとRazer、DXRacerがテクニカルサポーターとして機材を提供。イベントで使用されたパソコンはすべて、今回実況をつとめたふり~だ氏がオススメするG-Tuneブランドの「『レインボーシックス シージ アドバンスエディション』 ゲームバンドルPC」だった。

マウスコンピューターがテクニカルサポーターとして機材提供

RazerとDXRacerもテクニカルサポーターとして機材提供

イベントで使用されたパソコンはすべて『レインボーシックス シージ アドバンスエディション』 ゲームバンドルPC

 まずは、G2 Esportsと父ノ背中が激突した。父ノ背中のメンバーは、NoTimeGG選手、Ramu選手、Apple選手、kakitare選手、Kenki選手。BANは、G2 Esportsが攻撃側のグラズとライオンを、父ノ背中は対照的に防衛側のミラとバルキリーを選択した。

父ノ背中

G2 Esportsは攻撃側のグラズとライオンをBAN;父ノ背中は防衛側のミラとバルキリーをBAN

G2 Esportsは攻撃側、父ノ背中は防衛側をBANするかたちに

 前半は、G2 Esportsが攻撃側、父ノ背中が防御側となったが、G2 Esportsが速攻で攻めて爆弾部屋にたどり着く前に全員倒すなど、これが世界と思わせる戦いをみせて2ラウンドを先取。しかし、2戦で対策できたのか3戦目、4戦目と父ノ背中が2ラウンドを取り返す。その後、攻守交替して父ノ背中は1ラウンド奪取できたが、G2 Esportsの個々のハイレベルな動きと盤石のチームワークを前に6対3で敗れた。

イベントでは、観戦ならではの視点で楽しめる

観戦のみ敵のオペレーターの位置も見えるため、自分でプレーしているときとは違う目線で楽しめる

3ラウンド奪取した父ノ背中だったが、G2 Esportsは強かった

「いい練習になったよ」とコメントしたPENGU選手

「途中から本気を出してもらえていなかったですが、いい経験にはなりました。次は本気を出してもらえるようレベルを上げたいです」と悔しそうだったKenki選手

 続いて、G2 Esportsと野良連合が対決。野良連合のメンバーは、Wokka選手、JJ選手、Merieux選手、Papilia選手、ReyCyil選手。BANは、G2 Esportsがマーベリックとライオン、野良連合がパルスとクラッシュを選択。両チームとも、9月に実装されたばかりの新オペレータをBANしたのが印象的だった。

野良連合

G2 Esportsがマーベリックとライオン、野良連合がパルスとクラッシュをBAN

 1戦目から、野良連合のMerieux選手がバンディットでもちつき(テルミットのヒートチャージなどで強化壁を破壊しようとする瞬間に、タイミングよくバンディットがショックワイヤーを設置し妨害すること)を炸裂したりと素晴らしいプレーを見せるが、1歩先を行くG2 Esportsの前に1ラウンドも取れずに敗れてしまった。

Merieux選手がバンディットでもちつきを成功

PENGUポジと呼ばれるくらい得意とするポジションからPENGU選手が2キルし、観客の度肝を抜いた

善戦したラウンドもあったが、全ラウンドをG2 Esportsが奪取

「これが世界の本気ですね。いい経験になりました」とコメントしたWokka選手

「たくさん頑張ったので気を落とさないで」とコメントしたPENGU選手

 正直、父ノ背中も野良連合もただのプレーヤーからみるとめちゃくちゃ強いのだが、さらにその上をいくG2 Esportsの動きは、ヤバすぎてただただ驚くばかりだった。世界トップレベルの動きに、会場からも「G2強すぎるだろ!」と興奮の声があがっていた。

G2ノ背中とG2連合でサプライズマッチ
タチャンカピックに会場が沸く

 イベントでは、サプライズでG2 Esportsと父ノ背中の混合チーム「G2ノ背中」と、G2 Esportsと野良連合の混合チーム「G2連合」の対決を実施。G2連合は、野良連合からMerieux選手、Papilia選手、Wokka選手、G2 EsportsからKANTORAKETTI選手、JNSZKI選手が選出。G2ノ背中は、父ノ背中からkakitare選手、Ramu選手、G2 EsportsからFABIAN選手、GOGA選手、PENGU選手というチーム構成となった。

サプライズマッチのマップはヘレフォード基地

 ルールは同じで、マップは9月にリニューアルされて新マップとして登場したヘレフォード基地が採用された。BANは、G2ノ背中がブリッツとライオン、G2連合がバルキリーとクラッシュを選択した。

G2ノ背中がブリッツとライオン、G2連合がバルキリーとクラッシュをBAN

 サプライズマッチでは、防衛側のG2ノ背中のFABIAN選手がタチャンカをピックし、会場が大盛り上がり。その後も何度かタチャンカがピックされるタチャンカ祭りとなった。また、G2ノ背中は攻撃側のときにモンターニュ、グラズ、ジャッカルとスモークグレネードを所持するオペレーターに加え、スモークを発生させるタクティカルクロスボウを持つカピタオ、目くらましが可能な「カンデラ」を持つインという、目くらましに特化したオペレーターを選択。イベントならではの、観客を楽しませるエンタメに特化した戦い方もみせた。

FABIAN選手が、人気No.1だがピック率最下位のタチャンカをピックし、会場は大盛り上がり

攻守交替すると、負けじとWokka選手がタチャンカをピック

イベントで選ばれるだけで会場が沸くキャラクターというのもなかなかない

スモークだらけのオペレーター選択など、魅せる戦いをした両チーム

スモークがもくもくしているあいだに決着がついた

 サプライズマッチは、6対3でG2ノ背中が勝利。特別な混合マッチに会場の興奮冷めやまぬ中、イベントは終了した。

イベントでは、G2 Esportsのサイン入りTシャツをプレゼントする抽選会も実施

 会場では、RAGE Rainbow Six Siege DREAM MATCH 2018だけでなく、本格カードバトル「Shadowverse」の大会「RAGE Shadowverse Brigade of the Sky GRAND FINALS」や、「フォートナイト」の国内初となる大型オフラインイベント「RAGE × Fortnite de 生き残らナイト」、人気バーチャルYouTuberが出場した「RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX~2018 Autumn~」など、観戦や実際に参加できるイベントが実施されていた。私は今回初めて会場に足を運んだが、予想以上の来場者の数に驚いた。

「RAGE Shadowverse Brigade of the Sky GRAND FINALS」も開催

Shadowverseでプロゲーマーと戦える星取りバトルも開催

「RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX~2018 Autumn~」

フードスペースも

「RAGE × Fortnite de 生き残らナイト」に参加するとオリジナルTシャツが手に入った

 今後ますます盛り上がるであろうe-Sportsシーン。RAGEはその熱気を肌で感じられるイベントの1つだ。e-Sportsは自宅で観戦するのも楽しいが、イベントにも生でプロ選手の戦いがみられるなど、違った楽しみ方ができる。興味がある人は、ぜひ今後開催されるRAGEのイベントに直接足を運んでみてほしい。