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50万円弱の革製ヘッドホンも! ワイヤレス時代でも高音質な有線機には真剣

オーディオテクニカ初の完全ワイヤレスイヤホンが堂々登場

2018年09月12日 23時30分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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有線モデルにも注力、全世界限定の革張りヘッドホンも

 ヘッドホンでは、2003年の「ATH-L3000」以来、実に15年ぶりとなる革張りのハウジングを採用した「ATH-L5000」を全世界500台の限定発売。実売価格は50万円に迫るが、木製ハウジングの特徴を引き出す、音響的な魅力もあり、プレミアムな逸品となりそうだ。

 革はロールスロイスのシートなどを提供するCONNOLLY社によるもの。木材をレザーで覆うことにより、木単体とは響きの味があるそうだ。木材の中には導管があり、水分を含んだ空気をやり取りできるが、木製ハウジングでは耐久性を高めるためにトップコートが必要となるため、その空気が外に出にくくなるのだという。レザーで覆えば、トップコートが不要になる。結果、レザーならではの音になる。

ATH-L5000。直径58㎜と大きな新開発ドライバーを採用。振動板にはDLCコートを施す。インピーダンス45Ωで5Hz~50kHzの再生に対応。重量は約480gだ。ドライバーのフランジ部分にはカーボンを使用。従来より薄くして空気がスムーズに出入りするため、振動板の動きもスムーズになった。

ATH-L3000(左)とL5000(右)。L5000はイギリスCONNOLLY社のアニリンレザーを採用した。木製ハウジングの素材はシカモア。

 ほかにも既存製品の考え方にとらわれず、屋外で高音質に音楽を楽しみたい人に向けたポータブルヘッドフォンシリーズ3モデルもリリース予定。海外では1000ドルを超す高級ヘッドホンが支持されている現状を鑑み、「AP2000Ti」(密閉型ヘッドホン)、「CK2000Ti」(密閉型イヤホン)、「CM2000Ti」(開放型イヤホン)を投入する。Tiはチタンを示す。パーメンジュール磁気回路、DLCコーティングなどが共通した特徴だ。

ATH-AP2000Ti。直径53mmの振動板を採用。インピーダンス44Ωで5Hz~50kHzの再生に対応。重量は約300g。D.A.D.S構造。AシリーズやWシリーズでも使っているがポータブルでは初めてとのこと。アームとスライダー部にはマグネシウム合金を採用、イヤーパッドはシープスキン。長時間聴ける装着感にもこだわり、締め付けが強くなりすぎないよう、ヘッドバンドの形状を曲率から再検討。軽量化も実現した。

ケーブルはスターガット撚線構造で、独自端子(A2DC)で接続する4.4㎜のバランスケーブルも付属する。

ATH-CK2000Ti。直径9.8mmと8.8㎜のドライバーを対向配置したデュアルフェイズ プッシュプルドライバーを採用。サイズ自体は小さいが、音質は損なわず、ハウジングを小さく軽量化できたという。インピーダンスは10Ωで、5Hz~45kHzの再生に対応。重量は約12g。

A2DC接続でリケーブル可能。スターガット撚線構造のケーブルで4.4㎜のバランス駆動対応ケーブルも付属する。着脱スリーブや、3.5mm、4.4mmのプラグ部分もチタンに統一するなどしている。

ATH-CM2000Ti。直径15.4㎜と大型のドライバーを採用した開放型イヤホン。インピーダンスは16Ωで、10Hz~45kHzの再生に対応。重量は約11g。

こちらももちろんリケーブル対応だ。形状はシンプルだが、そのままケーブルを垂らすことも、耳掛けスタイルでも装着できる。

 ほかにも、密閉型イヤホンの名作で昨年限定モデルの販売もあった「ATH-MSR7」(2014年)の後継となる「ATH-MSR7b」など魅力あふれる機種が発表された。

ATH-MSR7b。ドライバーは直径45mm、インピーダンスは36Ωで5Hz~50kHzの再生に対応。重量は約237g。今回からケーブルが両だしタイプとなり、リケーブルにも対応する。バランスケーブルも付属するそうだ。

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