米ロイターは、アップルがARスタートアップAkonia Holographicsを買収したと報道している。アップルは買収の目的についてコメントしていないが、近年活発になっている同社のARデバイスに向けた動きに繋がるのか、注目されている。
Akoniaは2012年設立。米国・コロラド州を拠点とし、特にストレージと光学に関するホログラフィー技術の特許を200以上有するとしている。同社によれば、その”HoloMirror”技術は「従来のホログラフィーや表面レリーフ格子とは全く異なるアプローチを取っており、これまでよりも劇的に高いパフォーマンスを誇る」技術だということだ。2016年には、視野角60度のARディスプレイ開発を行っていると報じられたこともある。また2012年には1,160万ドルの資金調達を行っており、公式ウェブサイトでは「シリーズAラウンドの資金調達を目指している」と表明している。
一方のアップルは、近年AR/VRに関する取組を強化している。また、昨年11月にはARヘッドセットのスタートアップVrvanaを買収。VRヘッドセットに関する特許も取得している。具体的にAR/VRデバイスをリリースする計画について、現在同社からの公式な発表はないが、CEOであるティム・クック氏はARデバイスに関し「最初ではなく最高を目指す」と述べ、2020年に製品発売という推測もなされている。