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開発指針やサンプル、技術者ヘルプデスクなどをポータルで提供、開発効率化と“野良ロボット”抑止を図る

日立Sol、顧客のRPA全社展開における課題を解消するサービス

2018年09月05日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日立ソリューションズ(日立Sol)は2018年9月4日、米オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere)製のRPAを導入する企業向けの新サービスとして「RPA運用支援クラウドサービス」を発表した。RPA開発ガイドラインやサンプル/パーツ、エンジニアによるヘルプデスク、ワークフローなどの機能を持つポータルサイトを提供することで、RPA導入の短期化やロボット開発の効率向上、“野良ロボット”発生抑止といった効果を狙うもの。

日立ソリューションズ「RPA運用支援クラウドサービス」の概念図。RPAの開発/運用にかかる社内の情報を集約したポータルサイトを提供する

 日立ソリューションズでは2017年から、オートメーション・エニウェアのサーバー型RPA製品をベースとした「Automation Anywhere Enterprise 業務自動化ソリューション」を顧客向けに販売すると同時に、自社内でも業務活用してきた。今回の運用支援クラウドサービスは、販売および自社運用で発見した課題やノウハウをベースに開発されたもの。

 同サービスではまず、専用のポータルサイトにRPA開発/運用にかかる情報やツールを集約することで、RPA導入企業内におけるロボット開発効率の向上を図る。具体的には、日立ソリューションズにおける実運用を通じて最適化された標準ガイドラインのドキュメント、ロボットのサンプル、パーツなどを提供する。これにより、複数部門でロボットを開発する際に生じる品質や実装のばらつきを防ぐとともに、開発時間を短縮する。また難度の高いロボット開発については、ポータルサイトのヘルプデスク機能から日立ソリューションズのエンジニアに直接、技術的な問い合わせをすることもできる。

 加えて、ロボット開発から稼働までの社内申請や承認を管理するためのワークフロー機能も備えている。これにより、社内におけるロボット開発や稼働状況を一元管理してガバナンスを強化し、勝手に開発/稼働される“野良ロボット”の発生を防ぐ。

 RPA運用支援クラウドサービスの利用価格(税抜)は、初期費用が10万円、サービス利用料が月額30万円からとなっている。日立ソリューションズでは9月21日から販売を開始する。

RPA運用支援クラウドサービスで提供されるポータルサイトの画面イメージ

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