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「AVC-X6500H」(11.2ch)と「AVR-X4500H」(9.2ch)

デノン、手の届くAuro-3D対応AVアンプ「AVR-X4500H」など

2018年08月30日 17時50分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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 デノンは8月30日、Auro-3DやDolby Atmos、DTS:Xに対応したAVアンプの新製品「AVC-X6500H」(11.2ch)と「AVR-X4500H」(9.2ch)を発表した。価格はそれぞれ34万5600円/18万3600円。発売は9月中旬を予定している。

 最上位のAVC-X8500Hを筆頭に「AVR-X550BT」まで6モデルある「〇500」シリーズの中堅モデル。X8500の設計思想を引き継ぎつつ価格帯に合わせた最適な仕様を選んでいる。

中級機種の投入でフルラインアップが揃った

 デジタル基板は「D.D.S.C.HD32」。32bitへビット拡張する「AL32 processing」をマルチチャンネルに適用する。Auro-3Dのほか後日アップデートで最新フォーマットへの対応も予定している。AirPlay2やBluetooth、Wi-Fi、HEOSモジュールの搭載など、スマホ・PC・ネット連携機能も豊富だ。HDR時代を見据え、eARC(テレビで再生中の信号をAVアンプに戻すARCの対応フォーマットを拡充したもの)やAuto Low Latency Mode(コンテンツの種類に応じて出画までの遅延時間を変えるもの、映画なら多少遅延しても画質優先、ゲームなら低遅延を優先など)。

デジタル基板の違い

 AVC-X6500Hは最大出力250Wの11chディスクリート・モノリスコンストラクション・パワーアンプを搭載。HDMI8入力/3出力(HDCP2.2、4K UltraHDパススルー対応)を備え、HEOSモジュールによる豊富なネットワーク再生機能を利用できる。

 AVR-X4500Hは最大235Wの9chディスクリート・パワーアンプを搭載。HDMI8入力/3出力(HDCP2.2、4K UltraHDパススルー対応)を備え、HEOSモジュールによる豊富なネットワーク再生機能を利用できる。

 両機種の違いとしては、出力や電源部のほかシャーシ構造がある。ともにシャーシは2層、トップカバーは1ピースだが、1.2㎜×2と1.0㎜×2で厚さが異なる。また、アンプ基板を各チャンネル独立させた「モノリスコントラクション」はAVR-X6500Hのみの特徴。トランジスタ配置も市松模様状として排熱しやすくした。

AVR-X4500H

カスタムブロックコンデンサーはX4500Hの場合、直径40㎜に大型化。低ESRオーディオ用電解紙を利用したものに。スリーブ素材もポリオレフィンとHi-Fiオーディオでよく使用されているものにアップグレードした。比較写真はX4400Hのもの。

 DACはAK4458VN(8ch DAC)×2の構成。X8500のAK4490EQ×8よりは下位となるが、DAC基板を独立させている点は同様だ。低電流負荷のDAC基板、ショットキーダイオードの使用などはX6500Hのみの採用だ。ただしAVR-X4500Hに関してもかけられるコストに差がある中でもきちんとした特性が出せるよう試行錯誤しているという。Auro-3Dが利用できる機種としては最安価なクラスの製品という点で存在価値があるだろう。

モノリスコンストラクション

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