ファーウェイ通信 第83回
プロカメラマンが作例を示しながら撮影のコツを伝授!
SIMフリースマホ「HUAWEI P20」のLeicaダブルレンズカメラはこう使いこなす!
2018年08月22日 11時00分更新
プロカメラマンがHUAWEI P20のマスターAIをチェック
青空や緑で特に威力を発揮
ここからは、プロカメラマンによる作例と解説で、HUAWEI P20のLeicaダブルレンズカメラを詳しく紹介していく。協力していただいたのは、ASCII.jp/週アス電子版でデジカメのレビュー記事などを執筆しているプロカメラマン、岡田清孝氏だ。
まずはマスターAI機能についての率直な感想を聞いた。岡田氏は「マスターAIの効果で最もわかりやすいのが青空。彩度やコントラストが強い、メリハリのある写真になる」と指摘。下の作例を示しながら、「周辺部が減光され、そのぶん、中心部の被写体が引き立って見えるのが特徴。ただし、明部が白飛びしたり暗部がつぶれて見えることもあり、撮影状況によっては好みが分かれることも。AIの効果は画面をタッチするだけで即座に解除できるので、オン/オフの両方を撮っておくのもいいかも」と説明する。
岡田氏によると、フレーム内の街路樹なども「草木」としてマスターAIが認識しやすいという。その上で、「草木として認識されると、緑が色乗りのよい鮮やかな色に再現される。ここで、明るさを少し暗めに設定すると、暗部が引き締まって、草木の生命力が強調された写真になる。明るさの設定は簡単に変更できる。マスターAI機能とちょっとした工夫で、いつも目にしている何気ない景色も印象的に撮れるはず」とアドバイスしてくれた。
マスターAI機能では、クローズアップ(大写し)でもアドバイスがあるという。
「クローズアップの最短撮影距離は約10cm程度(岡田氏による実測)だが、被写体のサイズが小さい場合は、この距離だとやや物足りないこともある。そんな時はズームを活用するといい。同じ撮影距離ならば、当然ズーム倍率が高いほうが大きく写すことできる。小さく撮ってトリミングという手段もあるが、撮影後にひと手間がかかることを考えると、ズームのほうがお手軽だろう」。
なお、クローズアップでは、AIによる撮影アシストとして、被写体に近づきすぎると警告が表示される。これと同様に、自分好みの設定で撮影できる「プロ」モードでも、AIが被写体を認識し水平を表示してくれる水準器機能が利用可能だ。これについて、岡田氏は「建物など左右対称の被写体を正面から撮る場合には、少しの傾きも気になるので、便利な機能」と評価している。
夜景やポートレートで手軽にプロのような写真を撮る!
モノクロ撮影での基本テクも
夜景撮影もHUAWEI P20が得意とする分野で、岡田氏も好印象のようだ。
「マスターAIの夜景モードでは、複数の画像を合成しているようだ。上の作例のように、マスターAIのオン/オフを切り替えて写真を見比べてみると、オンのほうが階調再現の幅が広く、特に暗部がつぶれずに写っている。この写真では、撮影時間が約4秒程度かかっているが、AI手ぶれ補正のおかげで、手持ちで撮影してもほとんどブレは目立たない。ただ、下の作例の電光掲示板や水面の流れのように、被写体が大きく動いているとブレが気になる場合もある。状況によって使い分けるのも手」。
ポートレートは、スマホカメラでは頻度の高い分野だ。岡田氏はポートレートモードで背景をキレイにボケさせる「芸術的ボケ味」のオン/オフ、さらにワイドアパーチャとの使い分けを提案している。
「上の作例を見ればわかるとおり、芸術的ボケ味をオンにすると背景がキレイにボケてくれ、オフの写真と見比べると人物がより引き立って見える。印象的なポートレートを撮る際には、非常に有効だ。さらにボケにこだわったポートレートを撮りたいのなら、下の作例のように、ボケ具合を自分で変えることができるワイドアパーチャ機能で撮ってみてもいいだろう」。
岡田氏は、芸術的ボケ味のオン/オフは、セルフィーの際にも意識したほうがいいと説明する。「下の作例のように、旅先の観光名所を背景にする時など、背景がボケてしまわないほうがいい場合もある。オン/オフはタッチひとつで簡単にできるので、状況によって使い分けたい」とのことだ。
ポートレートでは、プロならではのテクニックも教えてくれた。
「モノクロも人物を魅力的に撮影するテクニックのひとつ。モノクロで撮る時は、光源の位置を意識するといい。上の作例では、木漏れ日が顔に当たる位置に立ってもらい、やや上を向くことで顔に不用意な影が出ないように工夫している。色情報のないモノクロでは、カラー以上に光が重要。あえてモノクロで撮ることで、光を効果的に表現する勉強にもなる」。
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