さとうなおきの「週刊アジュール」 第49回
Azure SQL Data Warehouseのバックアップ/復元を強化
Azure App Service on LinuxがJavaをサポート
2018年08月09日 08時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2018年7月22日から7月28日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure App Service:Linux上のJava SE
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。
Linuxベースの「Azure App Service on Linux」で、Java SE 8のサポートがパブリックプレビューになりました。
Maven Plugin for Azure App Serviceを使うことで、Java WebアプリケーションのAzure App Serviceへのデプロイを自動化できます。
詳細は、ロードマップ「Azure App Service support for Java SE 8 on Linux now in preview」、更新情報「Public preview: Azure App Service support for Java SE on Linux」、ブログポスト「Azure App Service now supports Java SE on Linux」、ドキュメント、チュートリアルをご覧ください。
Azure Blockchain Workbench 1.2.0
Azure Blockchain Workbenchは、Azure上でのブロックチェーンアプリケーション構築を支援するサービスです。
5月のBuild 2018カンファレンスで、Azure Blockchain Workbenchが発表され、パブリックプレビューが始まっていました。6月には、Azure Blockchain Workbenchの最初のアップデートとなるAzure Blockchain Workbench 1.1.0がリリースされていました。
今回、Azure Blockchain Workbench 1.2.0がリリースされました。次の新機能があります。
- アプリケーションの有効化/無効化が可能に
- BYOB(独自のブロックチェーンの持ち込み)をサポート
- Enum(列挙)データ型をサポート
- アプリケーションのデプロイエラーの表示を改善
詳細は、ブログポスト「Top feature requests added with Azure Blockchain Workbench 1.2.0」をご覧ください。
Azure Event Grid:配信不能イベント、再試行ポリシー、Azure Container Registryサポート
Azure Event Gridは、イベントルーティングサービスです。Azure Event Gridで、次の新機能がリリースされました。
- 配信不能(dead letter)イベントのAzure Blob Storageへの送信
- 再試行ポリシー
- イベントソースとしてのAzure Container Registryのサポート
- SDK、Azure Portalブレードのアップデート
詳細は、ブログポスト「Improving the development experience worldwide with Event Grid」をご覧ください。
Azure SQL Data Warehouse:別のリージョン/サーバーへの復元、高速な復元など
Azure SQL Data Warehouseは、SQL Serverベースのデータウェアハウス(DWH)サービスです。
6月に、Azure SQL Data Warehouseで、自動スナップショットに加えて、ユーザー定義の復元ポイントがサポートされていました。
今回、従来の地理バックアップ(RPO:24時間)の代わりに、任意の復元ポイント(自動スナップショットの復元ポイント、RPO:8時間)、またはユーザー定義の復元ポイント)を使って、異なるAzureリージョンや異なるAzure SQL Data Warehouseサーバーに復元できるようになりました。
また、あらゆるサイズのデータウェアハウスを、高速に(20分以内に)復元できるようになったほか、カスタムの復元構成(別のパフォーマンスレベル、別の世代への復元など)が可能になりました。
詳細は、更新情報「Accelerated and flexible restore points for Azure SQL Data Warehouse」、ブログポスト「Accelerated and Flexible Restore Points with SQL Data Warehouse」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Data Lake Analytics:SSISからの呼び出し
Azure Data Lake Analyticsは、ビッグデータ分析サービスです。
データ統合のためのSQL Server Integration Services(SSIS)で、Azure Feature Pack for Integration Services (SSIS)のAzure Data Lake Analyticsタスクを使って、Azure Data Lake AnalyticsのU-SQLジョブを呼び出すことが可能になりました。
詳細は、ブログポスト「Build hybrid cloud analytics solutions with ADLA Task in SSIS」、ドキュメントをご覧ください。
この連載の記事
-
第155回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第154回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第153回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第152回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第151回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 -
第150回
TECH
Azure CDNが準リアルタイムのログ/メトリックをサポート -
第149回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第148回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第147回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第146回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第145回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 - この連載の一覧へ