日本マイクロソフトは、「Mixed Reality(複合現実)パートナープログラム」において、新たに5社が認定パートナーに加わったことを発表した。ナレッジコミュニケーション、協和エクシオ、神戸デジタル・ラボ、ピクチャーエレメント、エム・ソフト」の5社が加わり、認定パートナーは合計20社となる。
Mixed Reality パートナープログラムは、パートナー企業が法人顧客に対してMRデバイス「HoloLens」や 「Windows Mixed Reality」対応デバイスを用いたソリューション提供できるようになることを目的としており、これまでにさまざまな企業が参加している。
今回新たに加わったナレッジコミュニケーションは立教大学やスタジオミダスと共に、Microsoft AzureとHoloLensを用いた新しいスタイルの授業の実現に向け、模擬授業を実施している。3Dプリンターでは実現が難しかった視線の共有や教授と学生間のリアルタイムでのコメント共有などを、AzureとHoloLensの活用で解決する。授業にはナレッジコミュニケーションの「ナレコムVR」を活用、HoloLens上に取り込んだ分子構造の3Dモデルに、説明者の視線の共有や注目した位置へとコメントを貼り付けられる。
協和エクシオは、情報通信設備工事の分野で技術者の育成、施工技術の習得とMR技術を融合し、配線工事や作業手順のトレーニング教材を開発。経験の浅い技術者に対して利用する実証実験をしている。さまざまな業界・業種で、BPM(ビジネスプロセスマネジメント)ソリューションと今回の実証内容を組み合わせ、顧客の課題解決に取組むという。
神戸デジタル・ラボは、フォントで知られるモリサワと共に、HoloLensによるMR空間でのフォントの視認性とデザイン性や、フォントの変化によって生じるユーザー体験(UX)の違いについて共同研究を実施。この研究成果を活かしてMR技術を活用、ショールームなどに展示する商品のブランド価値を高めるディスプレイアシスタントの開発に取組むとのこと。
ピクチャーエレメントと、エム・ソフトは、東宝および日本マイクロソフトと連携し、MR技術を使ったアトラクションイベント「Godzilla Nights(ゴジラ・ナイト)」を企画・開発。ピクチャーエレメントは、ゴジラ・ナイトにおいてHoloLensを用いたプロトタイプ作成を含む、企画提案から、アプリ製作全体のディレクションを担当。また、高精度レーザースキャナを使用した屋外周辺環境の3Dスキャニングによる3DCGモデル生成、サウンドエフェクト作成などを実施している。一方エム・ソフトは「XRでユーザーのビジネスを革新する事」を目的としてソリューションを提供。ゴジラ・ナイトにおいてはHoloLens用アプリの開発などを手がけた。