さとうなおきの「週刊アジュール」 第47回
Azureへデータを物理輸送するSSDディスク「Azure Data Box Disk」発表
自動化された支社間ネットワーク接続サービス「Azure Virtual WAN」登場
2018年07月23日 09時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」は、2018年7月8日~7月14日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Virtual Machines:SQL Server 2008、Windows Server 2008向けの延長セキュリティ更新プログラムの無償提供
SQL Server 2008、2008 R2の延長サポートは2019年7月9日に、Windows Server 2008、2008 R2の延長サポートは2020年1月14日に終了します。
今回、これらのサーバー製品のサポート終了後、3年間にわたり延長セキュリティ更新プログラムが提供されることが発表されました。IaaSの仮想マシン機能を提供するAzure Virtual Machines上でこれらのサーバー製品を実行する場合は、延長セキュリティ更新プログラムを無償で利用できます。
詳細は、ブログポスト「SQL Server 2008 および Windows Server 2008 のサポート終了に関する新たなオプションを発表」、「Azure がすべてのアプリ、データ、インフラストラクチャにとって最適な環境に: 新たなサービスと機能をご紹介」、「New Azure innovation advances customer success for the cloud- and AI-powered future」、「SQL Server 2008 end of support is the first step to tomorrow’s database」、SQL Server 2008 and Windows Server 2008 End of Supportをご覧ください。
Azure Virtual WAN:パブリックプレビュー
Azure Virtual WANが発表され、パブリックプレビューが始まりました。Azure Virtual WANは、自動化、最適化されたブランチオフィス(支社)間のネットワーク接続を提供するサービスです。
Azure Virtual WANを使うと、複数のAzureリージョンに仮想ハブを作成し、各ブランチオフィスを最寄りのAzureリージョン上の仮想ハブに接続することで、ブランチオフィス間の接続や、ブランチオフィスとAzure Virtual Network(VNET)との間の接続を自動化、最適化します。
詳細は、ブログポスト「Announcing public preview of Azure Virtual WAN and Azure Firewall」)、「New Azure innovation advances customer success for the cloud- and AI-powered future」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Firewall:パブリックプレビュー
Azure Firewallが発表され、パブリックプレビューが始まりました。Azure Firewallは、Azure Virtual Networkリソースを保護するファイアウォールサービスです。
Azure Firewallでは、アウトバウンドFQDNフィルタリング(HTTP、HTTPS)、ネットワークトラフィックフィルタリング(ソース/宛先のアドレス、ポート、プロトコル)などを指定できます。
詳細は、ブログポスト「Announcing public preview of Azure Virtual WAN and Azure Firewall」)、「New Azure innovation advances customer success for the cloud- and AI-powered future」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Storage:Azure Data Box Diskのプレビュー
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Data Box」は、Azureへのオフラインデータ転送のための物理アプライアンスです。
Azure Data Boxは、2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで発表され、プレビューが始まっていました。Azure Data Boxは、SMB/CIFSプロトコルで接続し、約100TBのデータをロードできる物理アプライアンスです。
今回、Azure Data Boxのローエンドのオプションとして、Azure Data Box Diskが発表され、プレビューが始まりました。
Azure Data Box Diskは、Microsoftから最大5個まで送付される、USB/SATAインターフェイスを備えた4TB、または8TBのSSDディスクです。Azure Data Box Diskにデータをロードし、Microsoftに送付することで、Azureにそのデータを転送できます。
Azure Data Box Diskは、現在、米国、ヨーロッパで利用可能です。
詳細は、更新情報「Public preview: Azure Data Box Disk」、ブログポスト「Welcome our newest family member - Data Box Disk」、「New Azure innovation advances customer success for the cloud- and AI-powered future」、「Azure がすべてのアプリ、データ、インフラストラクチャにとって最適な環境に: 新たなサービスと機能をご紹介」をご覧ください。
Azure Storage:Azure NetApp Filesのパブリックプレビュー
Azure NetApp Filesは、NFSベースのファイルストレージサービスです。
Azure NetApp Filesは、2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで発表されていました。
今回、Azure NetApp Filesのパブリックプレビューが始まりました。Azure NetApp Filesは、現在、米国東部リージョンで利用可能であり、米国西部2リージョンでも近日中に利用可能になる予定です。
詳細は、ブログポスト「Azure NetApp files now in public preview」、ドキュメント、NetAppのAzure NetApp Filesページをご覧ください。
Azure Dev Spaces:パブリックプレビュー
Azure Dev Spacesは、チームに高速で反復型のKubernetes開発エクスペリエンスを提供するサービスです。
5月のBuild 2018カンファレンスで、Azure Dev Spacesが発表され、プライベートプレビューが始まっていました。
先々週に簡単にお伝えしていましたが、Azure Dev Spacesのパブリックプレビューが始まりました。
詳細は、ブログポスト「Introducing Dev Spaces for AKS」、「Azure Dev Spacesのパブリック プレビューを発表」をご覧ください。
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