カーネル・サンダースが初めて「座り」ました。川に投げ入れられることはあってもずっと直立の姿勢を保ち続けたあの像が、47年間の歴史で初めて腰をかけました。おつかれさまです。
限定5体 座ったカーネル・サンダース像が登場
日本ケンタッキー・フライド・チキンはベンチに座った新カーネル・サンダース像(以下、新カーネル像)を5体制作しました。7月19日、KFC東京ドームシティラクーア店(東京都)に初導入し、その後、ららぽーと新三郷店(埼玉県)、ららぽーとEXPOCITY店(大阪府)、ザ・モール仙台長町店(宮城県)、KFC横浜本社(神奈川県)に順次設置します。
新カーネル像のメディアお披露目会が19日に開催されました。日本ケンタッキー・フライド・チキンの執行役員 コミュニケーション本部長である竹井勤氏が「カーネル・サンダース像は、1970年の日本一号店オープンの翌年ごろから、47年間ずっと“立ち”続けてきました。ほっと一息、座っていただこう」と、KFCの認知度を高めるために貢献したカーネル・サンダース像への労いの想いを語りました。
きっかけは、子供のお客さんの「どうしてカーネルおじさんは店頭で立っているの?」という素朴な疑問だったそう。従来の立像は、KFCの創業者である故カーネル・サンダース氏とほぼ等身大で、高さは台座込みで約173cm。お子さんの目からすると、背伸びしないと顔が見えないという距離感があったのです。
ベンチに腰掛けることにより、新カーネル像はお子さんと顔の高さが近くなったり、ベンチで休む人が気軽に触れるようになったりと、これまでよりもずっとお客さんと近しい距離になります。家族連れのお客さんが多い店舗から優先的に設置されますが、従来の立像と入れ替えになるわけではないので、カーネル像が立っている姿に愛着を持っているという人もご安心ください。
今回のように「座った」カーネル像は国内初めて。海外には、空港などに座った像が置かれているケースもありますが、店頭に設置されている例は少ないそう。
考えてみると、同じく世界的飲食チェーンであるマクドナルドのキャラクター「ドナルド」はベンチに座った像が普及していますよね。個人的にも、カーネル像も立ちっぱなしで疲れているでしょうから、座っていただけるとほっとする思いです。
なお、新カーネル像は名前が特に決まっていません。そこで、Twitter上で名前を募集する「#なんとかカーネル お名前募集Twitterキャンペーン」を7月19日から8月15日の期間限定で実施中。KFC公式Twitterアカウント(@KFC_jp)をフォローした上で、自分で考えた名前と「#なんとかカーネル」をつけてツイートすると抽選で1名に「オリジナルチキン」1年分(365ピース分相当)の金額(10万円)をチャージした「KFC CARD」が当たりますよ。
カーネル・サンダース像のマメ知識!
新カーネル像は、従来の立像の寸法をほぼ忠実に再現しています。ですが、いくつか異なるポイントがありますよ。ケンタッキー好きとしては抑えておかなくては。
・笑顔が楽しそうになっている
顔をよく見てみると、口角が従来より上がって、より楽しそうになっています。子供を迎え入れるために、表情が柔らかくなっているとか。
・杖の長さがちょっと違う
従来の立像のイメージを大切にしたままベンチに座らせたところ、トレードマークである「杖」が手の位置の関係で若干長くなっています。
・シャツがグレードアップしている
よりクオリティを高めるため、従来はスーツと同じ色味だった「シャツ」の白さが際立っていて、スーツとの質感に差をつけています。ささやかですが、確かな変化が伺えます。
・眼鏡は立像同様に本物
カーネル・サンダース立像の眼鏡が「本物」であることはご存知でしたか? リアリティを重視して、度数が3.25の老眼鏡を使用しています。しかも、眼鏡の産地として有名な、福井県鯖江市でつくっています。これらの仕様は、新カーネル像でも同じ。
他にも、塗装が明るくなっていたり、髪の再現が精細になっていたり、新しいだけに細やかなアップデートがうかがえます。ぜひベンチで隣に腰掛けて、そんなカーネル・サンダースを覗き込んでみてはいかがでしょうか。レッドホットチキンをかじりながら。新カーネル像は当初5体ですが、お客さんの声を聞きながら今後の増設も検討しているそうです。あなたの街に座ったカーネル像が来る日も近いかも。
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