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アスキースマホ総研・白書 第69回

格安スマホ3~4万円台で高コスパ機種5選 SIMフリーも選出

2018年07月19日 18時00分更新

文● ちゅーやん

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 本日は、ASCII倶楽部で2018年1月17日に公開した「格安スマホ3~4万円台で高コスパ機種5選 SIMフリーも選出」を紹介します。


長く使えるスペックでお値段ソコソコ!
3~4万円台スマホのススメ

 2017年も魅力的なスマートフォンが数多く登場した。その中でも一般層に普及してきた感があるのが「SIMフリースマホ」。MM総研の2017年度上期のスマートフォン出荷台数の調査結果によれば、2017年度のスマホ市場全体では340万台で、そのなかでSIMフリースマホが占める割合は10.7%。今後もその割合は拡大する見込みとのことだ。

 SIMフリースマホは、MVNO事業者がドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアより安価な料金プランを提供する、いわゆる「格安SIMカード」と組み合わせて使うことが多いことから、端末自体もキャリア向けのフラッグシップモデルより比較的低価格な機種がリリースされている。この中で激戦区となっているのが2~4万円台の価格帯だ。

 2万円台と4万円台ではそれほど性能や品質に差がないと思われる方もいるだろう。しかし、高価格帯の端末はどれを買っても一定の満足感を得られるが、低価格帯のスマートフォンほど慎重に選ぶべきなのだ。

 2万円台のSIMフリースマホでもSNSやウェブ閲覧、動画鑑賞などが主な用途であれば、実用上の大きな問題はない。しかし、2万円台の端末ではコストダウンのために、ローエンドのSoC、容量の限られたメモリーやストレージが採用されている。リッチな3Dゲームを遊んだり、たくさんのアプリを切り替えつつ使用する際にはパフォーマンスに不満を感じることが多いはずだ。もちろんディスプレーの解像度やカメラ画質、ボディーの質感などにも割り切りが必要となる。

 その点、3~4万円台のSIMフリースマホはミドルハイクラスのSoCが採用されており、メモリーは3GB以上、ストレージは32GB以上が標準となっている。カメラも画素数の高いセンサー、F値に優れたレンズが採用されており、一昔前のコンパクトデジカメ以上の綺麗な写真や動画を撮影できる。

 正月が明けてお年玉で初めてのスマホを買いたい、新年を機に新しいスマホに買い替えたいという方に強くオススメしたいのが3万円台スマホ。今回、アップル、シャープ、ファーウェイ、富士通、モトローラの各社ラインアップから、お値段以上の価値を持つ端末をピックアップした。それぞれの特徴、機能、スペックを本特集記事でチェックして、今年一年の相棒にふさわしい一台を選んでほしい。

こう見えて頑丈なんです
富士通「arrows M04/M04 PREMIUM」
実売価格:3万2800円前後

 一見フツーのスマートフォンだが、実は堅牢性に注力している端末がこの「arrows M04」。防水・防塵はもちろんのこと、米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)の23項目に準拠。さらに1.5メートルの高さからコンクリートへ落下させる独自テストも実施しており、保護ケース、保護ガラスなどを装着しなくても安心して利用できる。また汚れてしまっても、国内メーカー製の家庭用泡タイプのハンドソープや食器用洗剤で洗える点も珍しい。

 SIMフリースマホながら富士通製端末だけに、おサイフケータイやワンセグ視聴機能を搭載している点も、フィーチャーフォンなどから機種変更する際にはうれしいところ。

 カメラ機能もこだわっており、ソニー製イメージセンサー「Exmor RS for mobile」に、富士通独自の高性能画像処理エンジン「GRANVU(グランビュー)」を組み合わせ、リア・インともに広角レンズが採用されている。カメラ関連でユニークな機能が、集合写真を撮影する際に重宝する「目線ぴったり撮影」。タイマー撮影時にインカメラ付近に数字が表示されるので、全員の視線を自然に誘導した写真を撮影できる。

 もしシニア向け端末を探しているのなら本端末は最右翼といえる。基本操作がわかりやすく、文字も大きく表示されるホームアプリ「かんたんセット」、通知パネルからワンタッチで文字・アイコンを拡大する「はっきり文字」、画面を瞬時に拡大する「いつでもズーム」など年配の方に優しい機能が盛りだくさんだ。

 最大の弱点は指紋認証センサーが搭載されていないこと。そのため画面のロックを解除するためにはスワイプ、パターン、暗証番号、パスワードのいずれかの操作が必要だ。またSoCにクアッドコアの「Snapdragon 410」が搭載されているため、今回登場した端末のなかで「Geekbench 4」のMulti-Core Scoreが1434と最も低かった。とは言え、実際操作してみるとベンチマークスコアほどの差は感じなかった。

 ややチープに見える外装だが、ケースを装着しなくても安心して使い倒せるarrows M04は、日常使いのSIMフリースマホとしてオススメできる一台だ。

 なお、UQ mobile限定モデルとして、メモリー3GB、内蔵ストレージ32GBに増強した「arrows M04 PREMIUM」というモデルもラインナップされている。

伸縮可能なワンセグアンテナを内蔵している。ワンセグを視聴するたびにアンテナ代わりのイヤフォンなどを挿す必要はない

リアカメラの35mm換算焦点距離は22mm。今回紹介する端末のなかでもっとも広く撮れるリアカメラだ

用意されているボタンは電源ボタンとボリュームボタンのみ。指紋認証センサーは搭載されていないので、ロック解除はちょっと面倒

本端末には、シンプルな操作性と軽快な動作速度が特徴の「NX!ホーム シンプル」、素のAndroidに近い「NX!ホーム」、シニア世代向けの「かんたんセット」の3つのホーム画面が用意されている

arrows M04で撮影。35mm換算焦点距離22mm、シャッター速度1/50、絞りf/2.0、ISO感度40

Geekbench 4のMulti-Core Scoreは「1434」

「arrows M04」の主なスペック
メーカー 富士通コネクテッドテクノロジーズ
ディスプレー 5型液晶
画面解像度 720×1280ドット
サイズ 約71×144×8mm
重量 約148g
CPU Snapdragon 410
1.2GHz(クアッドコア)
メモリー 2GB
ストレージ 16GB
外部ストレージ microSDXC(最大256GB)
OS Android 7.1
対応バンド LTE:1/3/8/19/26
W-CDMA:1/5/6/8/19
カメラ画素数 リア:約1310万画素/イン:約500万画素
バッテリー容量 2580mAh
SIM形状 nanoSIM
カラバリ ブラック、グリーン、ゴールド、デニムブルー、ホワイト
(そのほかMVNO限定カラーあり)

 続きは「格安スマホ3~4万円台で高コスパ機種5選 SIMフリーも選出」でお楽しみください。

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