6月27日から29日までMWC上海2018が中国・上海で開催されました。毎年2月にバルセロナで開催されるMWC(Mobile World Congress)のアジア版となる本イベントは、開催地が中国ということもあり中国メーカーの最新スマホの展示が目立ちました。その中からいくつか話題の製品を紹介します。
Vivo、ポップアップカメラや
3Dスキャンカメラスマホを展示
何度見ても、そして触っても気になる存在がVivoの全画面端末「NEX」シリーズ。Snapdragon 845採用でディスプレーに指紋認証センサーを埋め込んだ「NEX S」と、Snapdragon 710を採用し背面に指紋認証センサーを搭載する「NEX A」の2ラインナップです。
MWC上海2018の2週間前に同じ上海で開催されたCES ASIA2018ではNEX Sのブラックモデルが参考出展されていましたが、MWC上海ではVivoがブースを出し、堂々の展示。これまでに公開されていなかった本体カラーがレッドのモデルが展示されていました。
カメラの動きは既報の通りで、カメラアプリを起動しフロントカメラに切り替えると、本体上部の右上からカメラモジュール部分がせり出してきます。モーター駆動のため動きは若干遅めですが気になるほどではありません。セルフィーを撮りたいと思ったら即座にカメラが出てきます。カメラ部分の強度はそこそこあるので、指先で押した程度では動きません。
Vivoはこれだけではなく、MWC上海2018に合わせて新しい技術を搭載したテストモデルも展示していました。「TOF 3D Sensing technology」と呼ぶ3Dスキャンカメラで、フロントに専用カメラを搭載することで自分の顔をスキャンできます。なおベースモデルは非公開で、カメラテストのために改造されたモデルとのこと。フロントカメラを使って顔を動かしてスキャンし、作成されたデータは瞼や唇の形などを微調整することも可能です。iPhoneのAnimojiのようなAR的な用途への展開が考えられているとのこと。
ブースにはNEX Sより先に発売になったディスプレー指紋認証センサー内蔵モデル「X21」のFIFAワールドカップサッカー限定モデルも展示。Vivoは公式スポンサーとなっており、試合のTV中継でVivoのロゴを見た人もいるでしょう。また、ほかにはVivoの新しいマスコットキャラクターなども登場していました。
ゲーミングスマホをファーウェイとシャオミが展示
ファーウェイはHUAWEI P20シリーズを中心にハイエンドモデルを展示していましたが、6月に中国で発売されたばかりの「honor Play」も展示されていました。GPUターボ機能を搭載したゲーミングスマートフォンで、チップセットはKirin970、メモリー6GB、内蔵ストレージ64GB、ディスプレーは6.3型(1080×2340ドット)。ゲームをプレーするのに持ちやすい19.5:9という縦長のアスペクト比かつ大画面となっています。
GPUターボ機能はゲームに応じて自動的にグラフィック性能を6割向上させるとのこと。また消費電力を3割低減できるため、長時間のゲームプレーにも対応します。ファーウェイブースの展示の中心はP20だったため、展示機のhonor Playにはゲームはプリインストールされていませんでした。なお、上海市内のhonorのショップでは同端末を使ったゲームのプロモーションなどが行なわれていました。
クアルコムブースには各メーカーのSnapdragon 845搭載の最新モデルが展示されていましたが、その中でも目を引いたのがシャオミの「Black Shark」。シャオミが出資するメーカーの製品で、ゲーミングスマートフォンとして外付けのジョイスティックパックが用意されるほか、背面はいかにもゲーミングマシンといったデザイン。
メモリー構成は最大で8GB、内蔵ストレージは256GBと大容量。ディスプレーは5.99型(1080×2160ドット)となっています。中国でも店頭販売はほとんどされておらず、オンラインでも品切れが続く人気製品。中国での価格は3999元(約6万7000円)とのことです。
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