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さとうなおきの「週刊アジュール」 第42回

VMのリージョン間DRがGA

Azure VMに新しいディスクストレージ「Standard SSDディスク」登場

2018年06月18日 12時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure Virtual Machines:Mシリーズ、Largeインスタンスの強化

 Azure Virtual MachinesのVMインスタンスシリーズの1つであるメモリ最適化型の「Mシリーズ」は、SAP HANAに最適なシリーズです。

 6月5日から7日に米国オーランドで開催された「SAPPHIRE NOW 2018」で、これまで最大4TBだったMシリーズのメモリが、最大12TBにまで拡張されることが発表されました。Mシリーズは、これまでIntel Xeon E7-8890 v3 2.5GHz(Haswell)プロセッサを搭載していましたが、今回発表された新しいインスタンスは、Intel Xeon Scalable(Skylake)プロセッサを搭載します。今後数カ月以内にさらなる詳細が発表される予定です。

 5月に、Mシリーズのうち、64 vCPU、128 vCPUの4つのインスタンスが、SAP HANAによって認定されていました。今回、最小で8 vCPUのインスタンスを含む、Mシリーズの10個のインスタンス全てが、SAP HANAによって認定されました。

 SAP HANAでより高いパフォーマンスを必要とする場合のために、SAP HANA向けのベアメタル構成である「Largeインスタンス」(最新情報は英語ページを参照)が提供されています。既存の0.7 TBから20 TBの構成に加えて、今回新たに、SAP HANA TDIv5に準拠した、6 TB、12 TB、18 TB、24 TBの構成がサポートされました。

 Cloud FoundryベースのPaaSプラットフォーム「SAP Cloud Platform」が、Azure上でGA(一般提供)になりました。

 詳細は、ブログポスト「Offering the largest scale and broadest choice for SAP HANA in the cloud」「現在と将来のインフラストラクチャのニーズを満たすうえで Azure が最適な理由」をご覧ください。

AzureのLargeインスタンス

Azure Site Recovery:Azureリージョン間DRがGA

 Azure Site Recoveryは、様々な環境のVMや物理サーバー間のディザスターリカバリー(DR)/移行サービスです。

 2017年5月に、Azure Site Recoveryで、異なるAzureリージョン間のVMのディザスターリカバリーのパブリックプレビューがリリースされていました

 今回、この機能がGA(一般提供)になりました。Azure Virtual Machinesのディザスターリカバリー構成を組みやすくなりますね。

 詳細は、更新情報「General availability: Disaster recovery for Azure IaaS virtual machines」、ブログポスト「現在と将来のインフラストラクチャのニーズを満たすうえで Azure が最適な理由」ドキュメントをご覧ください。

Azureリージョン間のVMのディザスターリカバリー

Azure Backup:VM上のSQL Serverのバックアップ機能発表

 Azure Backupは、バックアップ/復元サービスです。

 Azure Backupで、Azure Virtual Machines上で動作するSQL Serverインスタンスのバックアップ機能が発表され、パブリックプレビューが始まりました。SQL ServerやSQL Server Always On可用性グループで、SQLログのバックアップを15分ごとに実行できます。

 詳細は、ブログポスト「Azure Backup for SQL Server on Azure now in public preview」「現在と将来のインフラストラクチャのニーズを満たすうえで Azure が最適な理由」ドキュメントをご覧ください。

Azure Virtual Machines上のSQL Serverのバックアップ

Azure Virtual Machines:VMに対するコマンド実行が可能に

 VMに接続しなくても、VMに対するスクリプトをAzure Portalから直接実行できるようになりました。

 PowerShellスクリプト、またはBashスクリプトを実行できます。ネットワークに接続できなくなったVMのトラブルシューティングを行うこともできます。

 詳細は、ブログポスト「現在と将来のインフラストラクチャのニーズを満たすうえで Azure が最適な理由」、ドキュメント(WindowsLinux)をご覧ください。

Azure Portalでの、Linux VMに対するコマンドの実行

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