さとうなおきの「週刊アジュール」 第40回
Azureから「GDPR」対応を支援する新機能をリリース
SAP HANA認定VMインスタンス「Mシリーズ」が東日本/西日本リージョンで利用可能に
2018年05月31日 11時00分更新
Azure Database for MySQL:データインレプリケーション
Azure Database for MySQLは、MySQLベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure Database for MySQLで、データインレプリケーションがサポートされ、GAになりました。
データインレプリケーションは、オンプレミス、Azure上のVM、他のクラウドプロバイダーなどで動作しているMySQLから、Azure Database for MySQLへのレプリケーションをサポートします。
詳細は、更新情報「General availability: Data-in Replication for Azure Database for MySQL」をご覧ください。
Azure SQL Data Warehouse:外部テーブルのREJECTED_ROW_LOCATION
Azure SQL Data Warehouseは、SQL Serverベースのデータウェアハウス(DWH)サービスです。
Azure SQL Data Warehouseで、CREATE EXTERNAL TABLE文を使ったPolyBaseによる外部テーブルの作成時に、REJECTED_ROW_LOCATIONパラメーターがサポートされました。外部データソースの、REJECTED_ROW_LOCATIONパラメーターで指定されたディレクトリには、拒否された行に関するファイルが生成されます。
詳細は、ブログポスト「Load confidently with SQL Data Warehouse PolyBase Rejected Row Location」をご覧ください。
Azure Service Fabric:Visual Studio 2017 Update 7、新しい.NETライブラリ
Azure Service Fabricは、Windows Server/Linux上で動作するマイクロサービス・プラットフォームであり、コンテナーオーケストレーターでもあります。
今月開催されたBuild 2018カンファレンスで、Visual Studio 2017 Update 7(15.7)がリリースされていました。このリリースで、Azure Service Fabric向けの機能もいくつか強化されています。
.NET Framework、.NET Coreのアプリケーションを、Azure Service Fabric向けのWindowsコンテナーとしてにコンテナー化する機能が追加されました。Visual Studioプロジェクトに対して「コンテナーオーケストレーターサポート」を追加し、オーケストレーターとして「Service Fabric」を選択すると、プロジェクトに対してDockerfileが自動生成され、Service Fabricアプリケーションプロジェクトや関連する構成ファイル(マニフェストなど)も自動生成されます。
Visual StudioからF5をクリックするだけで、Service Fabricローカルクラスター上でこのコンテナーを実行し、ローカルデバッグできるようになりました。
Visual Studioから、このコンテナーを、Azure Container Resigtryにプッシュし、リモートのAzure Service Fabricクラスターにデプロイすることもできるようになりました。
詳細は、ブログポスト「Container Tooling for Service Fabric now available in Visual Studio 2017」をご覧ください。
Azure Service Fabricの新しい.NETクライアントライブラリのプレビューがリリースされました。この新しい.NETクライアントライブラリには、次の特徴があります。
- 別途、Service Fabricランタイムのインストールを必要としない、自己充足型
- モック可能
- .NET Standard 2.0をサポート
- HTTPベース
- オープンソース
詳細は、ブログポスト「New Service Fabric client library for .NET」をご覧ください。
Azure API Management:Azure PowerShell 6.1.0
Azure API Managementは、既存のAPIに対するAPIゲートウェイのサービスです。
Azure PowerShell 6.1.0がリリースされました。このリリースでは、Azure API Management向けのPowerShellコマンドレットがアップデートされました。
管理APIの2018-01-01バージョンを使うようにアップデートされ、バージョン/リビジョンのサポート、Azure Service Fabricバックエンドのサポートなどが追加されています。
詳細は、ブログポスト「Azure API Management PowerShell Cmdlets update」をご覧ください。
Azure Application Insights:ログアラートがGA
Azure Application Insightsは、APM(アプリケーションパフォーマンス監視)ツールです。
2月に、Azure Application Insightsのログアラート機能のプレビューがリリースされていました。これを使うと、Azure Application Insightsのログクエリ結果に対してアラートを指定できます。
今回、Azure Application Insightsのログアラート機能が、GAになりました。
詳細は、更新情報「General availability: Log alerts for Application Insights」をご覧ください。
Azure Portal:EAサブスクリプションの作成
Azure Portalは、WebベースのAzureの管理コンソールです。
これまで、エンタープライズ契約(EA)のAzureサブスクリプションは、EAポータルで作成する必要がありました。
今回、Azure Portalで、エンタープライズ契約のAzureサブスクリプションを作成する機能が、パブリックプレビューになりました。
詳細は、ブログポスト「Create enterprise subscription experience in Azure portal public preview」をご覧ください。
エンタープライズ契約(EA)管理者が、Azure Portalで、エンタープライズ契約で購入済みのAzure Reserved VM Instances(RI)を確認できるようになりました。
詳細は、更新情報「Enterprise administrators can view reserved instances in the Azure portal」をご覧ください。
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