クアルコムは5月21日、Facebookと協業して、60GHz帯マルチノード無線システムを開発し、Terragraph技術の高速インターネット接続を提供すると発表。トライアルは2019年中ごろに開始予定。
FacebookのTerragraphは、ミリ波のワイヤレスバックホールによる、ネットワークでブロードバンド接続をサポート。プリ802.11ay規格に基づいているが、クアルコムはTDMAベースのプロトコル、ノードの時刻同期、チャンネルボンディング、マッシブアンテナアレイなどで、屋外バックホール向けの最適化など、屋外での効率的な運用や密集した環境での干渉回避などのために改善している。
クアルコムは、プリ802.11ay規格のチップセット「QCA6438/QCA6428」をFacebookのTerragraphに統合。メーカーが60GHz帯を使ったミリ波ソリューションを構築し、都市部で高速ブロードバンド接続を提供するFixed Wireless Access (FWA)を提供できるようになる。
また、クアルコムは5月21日、現在ロンドンで開催されているSmall Cell World Summitにおいて、業界初のスモールセルおよびRemote Radio Head(RRH)向けの5G NRソリューションFSM100xxを発表した。FSM100xxは6GHz以下とミリ波の周波数帯で5G NRをサポート。FSM100xxは2019年にサンプル提供開始予定。