オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンの完全独立型イヤフォン“C8 truly wireless”が編集部に送られてきた。突然サンプルが届いたので少し驚いたが、聴いてみると「これはやっぱり自信作なのだろうな……」と素直に納得できるでき栄えだった。
国内大手ブランドからまた1台
完全独立型の製品は昨年あたりから急に種類が増えている。
注目を集めている半面、音切れやフェージング(左右の位相ずれ)の難点を抱えている製品も存在する。この点、筆者も懐疑的だったが、だいぶ完成度が高まってきた印象も受ける。今まさに技術的な改善が進んでいる分野なので、当然あとだしのほうがいいものが出やすい。
そんななか登場したのが「SE-C8TW」である。パイオニアブランドとしては初の完全独立型イヤフォンなのだそうだ。
実売価格は1万6000円前後と平均的なところ。国内ブランドという付加価値を考慮すれば割安感があるかもしれない。機能は音楽再生とヘッドセット機能中心にシンプルにまとめている。特筆する部分はないが、用途が明確で分かりやすい製品でもある。
まずは開封の儀。パッケージ内容は簡素で本体と充電ケース、充電用のUSB Type-Cケーブル、大中小のイヤピース、そして紙のマニュアル類といったところ。金属製で質感の高い充電ケースが目を引く。
本体の形状はカナル型イヤフォンからケーブルの部分をバッサリ切り落とした感じだ。表面はシリコン製で、マットな質感になっている。スポーツ利用を想定して、汗にも強い素材を選んだようだ。ここにゴルフボールのような細かな凹凸がついているため、滑りにくくつまみやすい。
充電ケースはこの本体を収納して持ち運ぶことを想定しているが、携帯するとなると少し大きめだ。本機に限った話ではないが、例えばズボンのポケットに入れたりすると、ぽっこりと膨らんでしまう。あまりスマートとは言えない。質感が高く、つくりがしっかりしている点はいいのだが、重量は125gとズッシリくるので、カバンに入れて持ち運ぶのが現実的だろう。
充電はケースに収めた状態で2回可能。本体はフル充電の状態で3時間使えるので、合計で9時間使えることになる。最近の機種では標準的なスペックだ。イヤフォンのフル充電は1時間ほどで完了。充電ケースにはUSB Type-C端子がついており、4つある白いLEDでバッテリー残量を確認できる。