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GalaxyにXperia、注目スマホ一斉登場! MWC 2018レポート 第27回

ファーウェイ、日本市場生き残りのカギは「もっと女性に使ってもらうこと」

2018年03月02日 09時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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 「2018年は日本のPC市場で良い成績を残したい」。ファーウェイ・ジャパンの端末事業を率いる副社長 端末統括本部 統括本部長、呉 波(Oliver Wu)氏は、MWC 2018の会場でインタビューに応えて、そう語った。今年のMWCでファーウェイは、Windows 10搭載ノートPC「MateBook X Pro」やAndroidタブレット「HUAWEI MediaPad M5」を発表した。呉氏にPC、モバイル市場について聞いた。

ファーウェイ国内デバイス部門トップの呉波氏

「MateBook X Pro」の日本市場投入を示唆
同機は市場のメインストリームのPCになる

 MateBook X Proについて呉氏は、「前機種からのアップデートで、タッチ画面など日本の消費者の声が取り込まれている」と説明する。目標については明らかにしなかったが、「これまで(MateBookの発売から2年間)、パートナー企業、各販路のディストリビューター、小売、サービス事業者などとの関係構築に注力してきた。市場で展開するための土台を作った」とし、「2018年は日本のPC市場で良い成績を残したい」と語った。

今年のMWCで発表されたファーウェイのWindows PC「MateBook X Pro」。超狭額縁+タッチ対応のクラムシェル型ノート。国内発売もほぼ確実のようだ

 これまでのMateBookが限られたユーザー向けと位置付けていたのに対し、MateBook X Proでは日本のメインストリームのPC市場に入ることになるという。一方で日本市場の特徴として、「2つの60%」をあげる。1つ目は「B2Bが60%以上」、2つ目は「15インチ以上が60%以上」だ。ともに13.9インチのMateBook X Proは該当していない。それもあって具体的な数値の目標は立てていないのだという。

 「スマートフォンやタブレットでは長い時間をかけて日本の消費者のニーズを理解してきた。そして今成果が出ている。PC市場でも、ゆっくりと焦らずに進めていく」と呉氏は語る。

日本で人気の「HUAWEI P10 lite」の後継機
「P20 lite」の国内発売が確実?

 スマートフォンについては、「2月は前年同期と比べると大幅な伸びだった。HUAWEI nova lite 2の発売だけでなく、2017年6月に発売されたHUAWEI P10 liteが第2のピークを迎えている」のだという。

 「SIMフリーとキャリア経由を合わせたさまざまなデータを見ても、3大キャリアから出ているiPhoneに混じって、HUAWEI P10 liteは上位に入っており、好成績が続いている」と言う。

 その理由は呉氏が理想とするクチコミによるプロモーションが機能しているためのようだ。「HUAWEI P10 liteを購入したユーザーの調査から、70%が家族や友人などに勧められて購入していることがわかった。裾野の広いユーザー層を作ることができた。戦略どおりだ」と続けた。

 呉氏は1年前、「ソーシャルでファーウェイが話題になっているのかを毎日チェックしている」と語っていた。この日も呉氏は、「ファーウェイはアグレッシブな戦略をとるのではなく、地道にクチコミで広げていく」と繰り返した。

 なお、呉氏によると、HUAWEI P10 liteの後継機種は「HUAWEI P20 lite」になり、日本は「一次発売国」に入っているという。詳細は他のHUAWEI P20シリーズと合わせて、3月27日にフランス・パリで行なう発表会で明らかになるとのことだ。

3月27日に発表予定の「HUAWEI P20」シリーズ。その人気を考えると、こちらも国内でのリリースは期待しても良さそうだ

端末だけでなく、会社の組織や文化も日本化で
長期的に根付く日本でのビジネス展開を進める

 また、2018年のファーウェイは、1月にauからHUAWEI nova 2が発売されたが、「SIMフリーよりよく売れている。販売は好調だ」とする。

 一方でSIMフリーは引き続き重要な市場と考えているようだ。だが、この市場は競争は激しい。既存の競合に加え、OPPOのような新規参入もある。これについては「ファーウェイは2014年にSIMフリー市場に参入した。当時から、多くのメーカーが入り、全員でパイを大きくしたいと思っていた。日本のSIMフリー市場の規模は2017年は300万台だった。魅力的な市場だ。今後も中国、台湾、欧州などから参入があるだろう」とした。そして2018年の規模については「450万台から500万台」と予測した。

 その国内市場で生き残るための戦略は日本に合わせることだ。「着任以来、力を入れてきたのは、人材、組織、文化、ビジネスモデルなども日本の慣習に合わせて展開すること」とする。2018年に入り本社でも「一国に一政策」として、その国で長期的に根付くビジネス展開を進める方針が打ち出されているとのことだった。

 今後の課題の1つに、ユーザー層の拡大がある。現在ファーウェイの端末を使っているのはスマホに詳しい男性が中心。だが、「ファーウェイは多様な製品カテゴリーをもち、すべての年齢をカバーできる」ので、「より多くの女性にファーウェイの端末を使ってほしい」と語る。

 「ファーウェイのスマートフォンを説明すると、性能やカメラの良さに驚いていただく。だが、購入に結びついていない。ここに理想と現実のギャップがある」とのことで、今年は女性に好まれる色など、女性向けの製品を出す計画もあるという。


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