さとうなおきの「週刊アジュール」 第21回
Cognitive Servicesでビデオ内の製品名や社名を検出
Video Indexerに「ブランド検出機能」登場、カスタマイズも可能
2018年02月16日 12時00分更新
Microsoft Cognitive Services:Video Indexerのブランド検出機能
Microsoft Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Microsoft Cognitive Servicesの1サービスであるVideo Indexerは、ビデオに対して、書き起こし、顔認識、文字認識、主要フレーム抽出、感情分析、翻訳といった機能を提供するサービスです。Video Indexerは、現在プレビュー中です。
今回、Video Indexerにブランド検出機能が追加されました。ブランド検出機能は、ビデオ内の文字列や音声の中のブランド(製品名や組織名)を認識します。認識されるブランドのカスタマイズも可能です。
詳細は、ブログポスト「Brand Detection in Microsoft Video Indexer」をご覧ください。
Microsoft Cognitive Services:Bing Speech APIのText to Speech APIのサポート言語追加
Microsoft Cognitive Servicesの1サービスであるBing Speech APIは、Speech to Text(音声認識)、Text to Speech(音声合成)のAPIを提供します。
今回、Bing Speech APIのText to Speech APIが、ブルガリア語、クロアチア語、マレーシア語、スロベニア語、タミル語、ベトナム語のサポートを追加し、34言語をサポートするようになりました。
なお、Speech to Text API、Text to Speech APIの両方で、日本語は以前からサポートされています。 詳細は、ブログポスト「Bing Speech API extends its text to speech support to 34 languages」、ドキュメントをご覧ください。
Azure SQL Database:自動チューニングの電子メール通知
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです
Azure SQL Databaseの自動チューニング機能は、インデックスの作成や削除、速度が低下した実行プランの識別と以前の良好な実行プランの使用といった、パフォーマンスチューニングに関する推奨情報を提供します。この自動チューニングの推奨情報は、REST API、T-SQL、PowerShell、Azureポータルで確認できます。
今回、自動チューニングの推奨情報を自動的に電子メールで通知できるようになりました。Microsoft Flowを使って、PowerShellで推奨情報を取得するAzure Automationジョブを実行し、それから電子メールを送信します。
詳細は、ブログポスト「Build email notifications for SQL Database Automatic tuning recommendations」、ドキュメントをご覧ください。
Azure SQL Database:サービスエンドポイントがGA
仮想ネットワーク機能を提供するAzure Virtual Networkは、2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで、Azure Storage、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouseに対するサービスエンドポイントのプレビューをリリースしていました。サービスエンドポイントを使うと、Azureサービスへのアクセスを特定の仮想ネットワークからのみに制限し、インターネット経由のアクセスを遮断することができます。
2018年1月に、Azure StorageのサービスエンドポイントがGAになってました。そして今回、そして今回、Azure SQL DatabaseのサービスエンドポイントがGAになりました。Azure SQL Data Warehouseのサービスエンドポイントは、引き続きパブリックプレビューです。
詳細は、更新情報「General availability: Virtual Network Service Endpoints for Azure SQL Database」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Database Migration Service:2月のアップデート
Azure Database Migration Serviceは、データベースのAzureへの移行を支援するサービスです。Azure Database Migration Serviceは、現在、パブリックプレビュー中です。
Azure Database Migration Serviceでは、オンプレミスのSQL Server、Oracle DatabaseからAzure SQL Database、Azure SQL Database Managed Instance、Azure Virtual Machines上のSQL Serverへの移行がサポートされています。
Azure Database Migration Serviceの2月のアップデートとして、次の機能追加がありました。
- リージョンの追加(東南アジアリージョンなど)
- Azure Database Migration Service作成時に、作成際のリソースグループを指定可能に
- 自動一時停止
- エラー時のガイダンスの改善
詳細は、ブログポスト「Azure Database Migration Service – February Updates」をご覧ください。
Azure Active Directory B2C:カスタムのパスワードの複雑さ、GitHubサポートなど
Azure Active Directory B2C(Azure AD B2C)は、(Facebook、Google、Twitterといった)ソーシャルアカウント、電子メール/ユーザー名、カスタムアイデンティティプロバイダーをサポートするアイデンティティ管理サービスです。
今回、Azure Active Directory B2Cで、次の新機能のパブリックプレビューがリリースされました。
- カスタムのパスワードの複雑さ
- Azureポータルでの、Azure Active Directory B2C固有の監査イベント
- アイデンティティプロバイダーとしてのGitHubのサポート
次の機能が、GA(一般提供)になりました。
- ソーシャルアイデンティティを持つユーザーの移行
- アイデンティティプロバイダーとしてのTwitterのサポート
次のパブリックプレビュー中の機能が、改善されました。
- 言語のカスタマイズ
- アクセストークン
詳細は、ブログポスト「Lots of News about Azure AD B2C feature updates!」をご覧ください。
Azure Automation:.NET Framework 4.6のサポート
Azure Automationは、PowerShellベースの管理タスク自動化サービスです。
Azure Automationジョブの実行環境は、これまで.NET Framework 4.5ベースでした。今回、この実行環境が.NET Framework 4.6ベースにアップデートされました。これによって、.NET Framework 4.6に依存するPowerShellモジュールなどを実行可能になりました。
詳細は、更新情報「Azure Automation supports .NET Framework 4.6 when running jobs within the service」をご覧ください。
それでは、また来週。
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