リテンション広告においてDMPを活用することでどのようなことが可能となるのか、DMPを活用するメリットについてお話をしていきます。
DMPとは?
DMPとは、Data Management Platformの略語で、「ネット上に蓄積される様々なユーザーデータを管理し、マーケティングに活用する」ことを目的としたプラットフォームです。
DMPは大きく分けて2種類に分かれます。
【オープンDMP】
外部のメディアが保有するユーザーのデモグラ情報や、行動データを蓄積・管理するプラットフォーム。
自社だけでは持っていないようなユーザーデータも保有しており、それを活用したマーケティングが可能となります。
(例)IntimateMerger、Audience One、etc…。
【プライベートDMP】
自社が独自で保有するユーザーデータを蓄積・管理するプラットフォーム。蓄積されたユーザーデータを分析し、その結果を活用したマーケティングが可能となります。
(例) MOTHER、Right:Segment、etc…。
DMPの種類によって実現できることが異なるため、DMPを検討する際には、マーケティングを行う上で実現したいこととDMPで実現可能なことが合致するかを確認する必要があります。
アプリのマーケティングでは主に、adjustやF.O.Xといった広告効果測定ツールに実装されている機能がプライベートDMPとしてマーケティングに用いられています。
アプリマーケティングにおいてDMPは、
- ユーザーがアプリ内で行う様々な行動を蓄積・管理する
- ユーザーのアプリ内データとアプリ外データを連動させ、特徴を細かく分析する
といった形でマーケティングに活用することができます。
DMPのリテンション広告への活用
こちらの記事で「広告配信プラットフォームによって作成できるセグメントが異なるため、広告配信プラットフォームによっては目的に沿ったセグメントが作成できず、機会損失に繋がることがある」とお話しました。
今回はD2C Rが開発しているプライベートDMP「ART DMP」を例に、アプリマーケティングに特化したDMPを活用することでどのようなことが可能となるのかについて紹介します。
自由なセグメント作成
広告配信プラットフォームがそれぞれセグメント設定に条件があるのに対し、DMPでは広告の配信や各種施策に使用するセグメントを自由に作ることができます。
たとえば1月1日に大型アップデートをした場合、DMPを活用して1月1日より前から休眠しているユーザーのセグメントを作成し、リテンション広告でアップデート訴求を行うことができます。
この記事で紹介した広告配信プラットフォームでセグメントを作成する方法では実現できない施策であり、D2C Rがリテンション広告のプランニングで得意としている領域です。
データの自動送付
DMPと連携している広告配信プラットフォームにはセグメントデータを自動で送付することが可能です。1日1回自動でセグメントデータをリフレッシュさせることで、配信対象外ユーザーの除外や新しく対象となったユーザーのリスト追加を手間なく実現します。
セグメントデータのリフレッシュは広告効果を高める上で重要で、D2C Rの実績では当機能の仕様有無でCVRに40%もの差が生まれた事例があります。
ユーザーの分析
DMPを用いることで広告効果測定ツールのレポートでは見られないデータも分析することができます。たとえばリテンション広告を配信する際に、休眠ユーザーの復帰獲得を目標とする場合、何日休眠したユーザーに広告を配信するのが最適かをユーザーの起動データを基に検討することができます。
また、イベントデータを用いたファネル分析など、マーケティング施策の立案に必要な各種分析が可能です。
上記の機能により、アプリ内の課題を分析し、その解決策の立案、実行までをワンストップで実現できるのがDMPの強みです。
まとめ
ここまでの内容を簡単にまとめます。
- DMPはネット上に蓄積される様々なユーザーデータを管理し、マーケティングに活用するためのプラットフォーム
- DMPによって実現できることが異なるため、実施するマーケティング施策に応じたツール選定が必要
- アプリ向けDMPを活用することで、各種広告効果測定ツールに対応した自由度の高いリテンション広告配信を実現することが可能
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
(記事提供:D2Cスマイル)