SNS上の口コミで、双眼鏡がちょっとした話題になっているのはご存知だろうか?手ブレ補正機能付きの双眼鏡でドームコンサートを楽しむファンの体験談が話題を集めているとのこと。気になった筆者は11月上旬に発売されたキヤノンの双眼鏡「14×32 IS」を試してみることにした。
「14×32 IS」は倍率が14倍で対物レンズ有効径32mmを備えた双眼鏡だ。一眼レフカメラやEOSシステムのEFレンズで培ったキヤノンのシフト方式を採用した手ブレ補正機構を備えている。双眼鏡の揺れを検知・演算して、補正光学系内のレンズが水平移動することで、像の安定性を高めるというのだ。さらに、キヤノン独自の手ブレ補正機能「パワードIS」を双眼鏡に初めて搭載したモデルでもある。体の揺れなどの大きなブレを強力に補正するため、あまり動かない対象物を観察するシーンなどで効果を発揮するという。
ボタンを押すと別世界!強力な手ぶれ補正がスゴイ
手ブレ補正機能搭載の双眼鏡をとりあえず試したい!ということで、ASCII編集部が主催するアイドルイベント「ASCIIアイドル倶楽部定期公演Vol.6」に潜入してみた。まずは手ブレ補正無しでライブを鑑賞。ドームなどと比べると小規模な開場だが、演者の動きを追っていると視界を安定させるのはなかなか難しかった。
通常の手ブレ補正の「ISボタン」を押してみると、グッと視界が安定!1人に焦点を当てて視線で追って見たが、左右の動きがあってもまったくブレない。これならば、遠くの席だと雰囲気を楽しむだけになってしまいがちなドームコンサートでも十分に楽しめると思った。トークステージでは「パワードIS」モードに切り替えて鑑賞。呼吸や手の疲れなどからくる自分自身のブレも補正してくれるので、ここでもバッチリ楽しめた。
日を改めて11月3日に埼玉県の航空自衛隊入間基地で開催された「入間基地航空祭 2017」に「14×32 IS」を持って出かけてみた。プロペラ機やヘリなど航空ショーや陸上自衛隊の空挺落下はもちろんのこと、都内近郊でブルーインパルスの曲技飛行を楽しめるまたとない機会なのだ。
はじめてブルーインパルスのショーを見たのだが、見事な編隊飛行でスモークを噴射して空を舞うフライトは圧巻だった。手ブレ補正をオンにすると肉眼では決してみることのできない機体の細かい動きも捉えることができた。
はじめて手ブレ補正機能付きの双眼鏡を試して見たのだが、ボタンを押すだけで別世界といってもいいほどクリアでストレスのない視界が広がることに感動した。今までの双眼鏡に対するイメージを覆すような体験だった。今度は是非ともドーム公演などに「14×32 IS」を持って行きたいと思った。