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道路はしっかり照らして対向車はまぶしくない

テキサス・インスツルメンツ、自動車のヘッドライトを自在に配光するDLP技術

2018年01月10日 15時30分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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高解像度ヘッドライト・システム向け「DLP5531-Q1」DLPチップセット

 テキサス・インスツルメンツは1月9日(米国時間)、ラスベガスで開催中のCES 2018にて自動車のヘッドライト・システム用DLPテクノロジーを発表した。

 DLPは一般的にはプロジェクターに用いられている表示素子。最新の自動車のヘッドライトでは、道路など必要な被写体には適切に照らすが対向車にはまぶしくないように光を抑えるADB(アダプティブ・ドライビング・ビーム)技術が実用化されているが、主に光源の点灯を制御するもので照射パターンは数~数十程度となっている。

 テキサス・インスルメンツのDLP素子「DLP5531-Q1」は1灯あたり100万以上のピクセルを制御可能なフル・プログラマブルな配光が可能で、他の運転者に影響を与えずにあらゆる状況で車両を操作しながらハイビームを維持できる。さらには道路へ各種パターンを照射して自律車両が歩行者の横断を促すなど、将来的な車-車通信や車-歩行者通信にも対応できるという。光源としてはLEDやレーザーなどに対応、サンプル出荷を開始しており、2018年後半に広範囲な供給を行なうとしている。

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