2017-2018注目スマホをアスキースマホ総研がクロレビ! 第4回
最上位モデルの機能を採用しつつ使いやすさを重視! HTCのAndroid One「X2」を斬る!
2018年01月08日 10時00分更新
スマホ総研のドロイドさん、スピーディー末岡、ミナミダの3人が2017年後半に発売されたスマートフォンを5段階評価でクロスレビュー! 第四弾はHTCの「Android One X2」をチョイス!
Y!mobileが冬春モデルとして発表した「Android One X2」(HTC製)。Android Oneとは、標準のAndroidにGoogle製アプリがプリインストールされているだけというシンプルな構成のスマホ。Google協力のもと、OSやセキュリティーが早期にアップデートされる。
このAndroid One X2は、ディスプレーが5.2型フルHD、SoCにSnapdragon 630(2.2GHz+1.8GHz、オクタコア)、メモリー4GB、内蔵ストレージ64GB、リア・フロントともにカメラは1600万画素、OSはAndroid 8.0で防水・防塵やおサイフケータイに対応と、ハイエンド顔負けのスペックだ。
はたしてスマホ総研メンバーの下したジャッジは!?
HTCらしさを残したいい製品 でもY!mobileの売り方が……
アスキースマホ総研リーダー ドロイドさん
評価:★★★★
Android Oneのブランドはついているが、これはまごうことなきHTC製端末! 上位モデルのHTC U11ほどの美しさではないが、クリアパネルの背面のデザインはグッドだし、端末を握って操作する「エッジセンス」も予想以上に実用的。スペック的にも十分なモノで端末自体はすごくいい!
ただ、Android Oneというプラットフォーム自体への評価は微妙、というか人によって分かれると思う。素に近いAndroidでシンプルでいいという言い方もできるけれども、この端末にこの標準カメラアプリはシンプルすぎだし、デフォルトの壁紙やアイコンはあまりに地味で華がない。個人的にはあまりカスタマイズせずに使いたいタイプなので。
もう1つ、Y!mobileは本機を含めて、もう少し端末価格をわかりやすくしてほしい。月々の割引や契約の縛りは複雑だし、店頭では別の割引もあったりして、いつどう買えばいいのか微妙にわかりにくいし、記事にしにくい。Y!mobileが自らを“格安スマホ”と表現するなら、売り方もキャリアがやってきたものではない、シンプルでクリアなものを導入してほしい。
価格がお高い? 指紋ベッタリも気になる
主席研究員 スピーディー末岡
評価:★★★
以前、Android Oneは安い端末だけではないとどこかのメーカーが言っていたが、このHTC「X2」は高価なAndroid Oneスマホ。Y!mobileで一括約6万8000円となかなか強気の価格だが、スペックはSoC以外はミドルハイクラスなので納得……といいたいところだが、他社の同スペックのスマホと比べると割高感がある。
「HTC U11」のような高級感溢れるデザインと、握るだけで設定したアクションをしてくれる「エッジセンス」は、この端末のみの独自機能。だが、エッジセンスは使いどころが難しい。握る強さや起動させるアプリを設定できるが、たとえばカメラを起動してシャッターを切るという動作だが、握る加減に慣れないと誤爆が多い。とくにシャッターが切れないからと何度も握っていると、パシャパシャとどうでもよい写真が撮れてしまううえ、ギュッと握るので手ぶれがおきやすい。インカメラが1600万画素なのは、評価のポイント。エッジセンスに慣れてしまえば、自撮りが格段にしやすくなる。
また、背面デザインは素晴らしいのだが、一瞬で指紋まみれになるのでケース前提で使うしかない。
Android Oneらしく、プリインストールされているアプリは必要最低限でシンプル。そのおかげで動作も快適。基本的にAndroid Oneの端末はスマホ初心者向けが多いが、このX2は上級者向けだろう。アプリを自分で好きなだけ追加して、使いやすさなどは自分仕様にカスタマイズ、そういったことを楽しめる人に勧めたい。
使って不満はないが、強みも少ない
新米研究員 ミナミダ
評価:★★★
実質6万8000円弱とミドルレンジのAndroid One端末としては高めだが、防水・防塵でおサイフ対応と普段使いしやすいのはナイス。非常に指紋が目立つ背面の仕上げには疑問が残るが、端末下部を握って指定アプリやカメラを呼び出す「エッジセンス」は握力設定でややとまどったものの、実際にはスマホを握って即撮影という使い方はアリだと思う。専用ハイレゾイヤフォンが付属するのはお得感があるが、ワイヤレスなら+1点だった。
ただし、見た目も搭載機能も突出して個性的というスマホではなく、「日本で使うのに不満な点をカバーしたグローバル端末」という印象が拭えないのは少々残念だ。激戦区のこの価格帯でHTCスマホをチョイスするには、以前用意されていた「ドットビューカバー」など、もうひと押しの個性なり独自機能が欲しい気もする。
Y!mobile「Android One X2」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | HTC |
ディスプレー | 5.2型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約73×149×8.1mm |
重量 | 約142g |
CPU | Snapdragon 630 2.2GHz+1.8GHz (オクタコア) |
メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部メモリー | microSDXC(最大256GB) |
OS | Android 8.0 |
最大通信速度(下り/上り) | 350Mbps/37.5Mbps |
4G対応周波数(SB) | 2.1GHz/1.7GHz/1.5GHz /900MHz/2.5GHz(AXGP) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1600万画素 /イン:約1600万画素 |
FeliCa/NFC | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | IPX7/IP6X |
バッテリー容量 | 2600mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
連続通話時間(LTE/3G) | 約1360分/約1220分 |
連続待受時間(LTE/3G) | 約237時間/約317時間 |
カラバリ | サファイア ブルー、アイス ホワイト |
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