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この冬の密かなブーム!? アクションカメラで静止画を撮る 第3回

GoProだけじゃない! 静止画撮影でも使えるカシオ&ニコンのアクションカメラ

2018年01月05日 12時00分更新

文● 周防克弥

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撮影モードなど設定はかなりシンプル

 撮影に関する機能もシンプルで、基本的には撮るだけと考えていい。一応スマホからの設定で記録解像度の設定と、水中撮影のオン/オフ、「アクティブDライティング」のオン/オフ、「ピクチャーカラー」の選択が可能だ。

アクティブDライティング「オン」

アクティブDライティング「オン」

アクティブDライティング「オフ」

アクティブDライティング「オフ」

 アクティブDライティングは暗部補正を行なう機能。全体に明るめになるものの、シャドー部が持ち上がり、ハイライトも抑え気味になる。

 効果は抜群で、日差しが強い条件ではかなり有効。逆に曇りや明暗差の少ないシーンでは眠い描写になる。

「ピクチャーカラー」はスタンダート、ビビッド、モノクロからの選択する

「ピクチャーカラー」はスタンダート、ビビッド、モノクロからの選択する

スタンダート

スタンダート

ビビッド

ビビッド

モノクロ

モノクロ

 ピクチャーカラーは写真の仕上がりを調整する機能。それぞれの効果は大きい。上の写真のようなハイコントラスト状態でも、ビビッドは暗部の描写が崩れない。これは評価できる。

階調の幅が広く、精細感のある画質

 単純に撮るだけの道具と割り切ればその分シンプルで操作性はいいと思えるが、上面と側面に備わるシャッターボタンは電源のオン/オフ問わず、触れば撮影がはじまってしまう。

 特に上面にあるシャッターボタンは大きめで、カバンからの出し入れの際などについ触ってしまいがち。じゃあ、側面を持って取り出そうとすると、そこにもシャッターボタンがあり……持つ場所をちゃんと考えないと気がついたら撮影していたということもあるので取扱いには注意だ。

日差しが強く晴天での撮影だがハイライトからシャドーまでかなり階調が出ている。360度撮影するということは昼間なら太陽が入ってくるのは必然で、それに耐えうるだけの階調表現幅とハイライトへの耐性が強いのがわかる

日差しが強く晴天での撮影だがハイライトからシャドーまでかなり階調が出ている。360度撮影するということは昼間なら太陽が入ってくるのは必然で、それに耐えうるだけの階調表現幅とハイライトへの耐性が強いのがわかる

日陰とで明暗差が大きいとさすがに空は白飛びしやすいが、それでもある程度の描写ができている。近い場所から遠景までけっこうシャープネスは高いが、遠景はちょっとディテールを整理しすぎている感じで思ったよりは精細さはない。ただし、静止画でこれだけの描写ができるなら動画ではかなり高精細に感じるだろう

日陰とで明暗差が大きいとさすがに空は白飛びしやすいが、それでもある程度の描写ができている。近い場所から遠景までけっこうシャープネスは高いが、遠景はちょっとディテールを整理しすぎている感じで思ったよりは精細さはない。ただし、静止画でこれだけの描写ができるなら動画ではかなり高精細に感じるだろう

感度設定ができないので暗い室内で撮影。オートでISO 1600まで上がる。室内灯を付けず、かなり暗い状況。ちょっとノイズは多めだがディテールは出ているほうだろう

感度設定ができないので暗い室内で撮影。オートでISO 1600まで上がる。室内灯を付けず、かなり暗い状況。ちょっとノイズは多めだがディテールは出ているほうだろう

室内灯をつけた状況ではISO感度は400程度に収まる。これくらいの感度ならノイズも目立たずディテールへの影響も少ない

室内灯をつけた状況ではISO感度は400程度に収まる。これくらいの感度ならノイズも目立たずディテールへの影響も少ない

 画質的には直射日光のあたるシーンでも階調の幅がかなり広く、ハイライトの白飛びがよく抑えられている。画質はいいほうだが精細さがもう一歩っと感じた。

 とはいえ、360度の撮影が簡単にできる点を考慮すれば高く評価できる製品だ。

雪山で一風変わった写真を撮ろう!

 というわけで、さまざまなアクションカメラ(的な)製品を紹介してきたが、どのカメラも衝撃や水濡れに強く、スキー場や雪山に持ち込むのにうってつけ。

 そして、超広角の一風変わった写真が撮れるということで、動画だけではなく静止画撮影も楽しんでみていただきたい。

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