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一枚のシャープ液晶が変える売上増の秘密

インフォメーションディスプレイで週刊アスキー爆売計画発動

2018年01月19日 11時00分更新

文● MOVIEW 清水 編集●村山剛史/ASCII.jp

提供: シャープ株式会社

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なぜかとんとん拍子に奈良に行くことになった。奈良は盆地なので寒い。ちなみに、写真中央の行基上人像は奈良県民にとっての渋谷ハチ公前みたいな存在らしい

みんなが知ってるアレもシャープ製だった!
BtoBで厚く支持される秘密

編集A ……って、ここどこ!?

宣伝担当 奈良、ですかね。

 シャープの石川さんに「インフォメーションディスプレイならとっておきの人たちがいるので会いに行ってください」と言われ、案内された通りに行ってみたら、奈良だった。

 やがて辿り着いたのは、10万平米の敷地を誇るシャープの奈良工場。インフォメーションディスプレイのほか、複合機やPOSやハンディターミナルなどがここで開発されている。また、MURAMASAやZaurusといったシャープの代表的モバイルガジェットが生まれた地でもあるのだ。

編集A さて、デジタルサイネージの現状とか、シャープ製の新型インフォメーションディスプレイの特徴とか、ガッツリ教えてもらいましょうか!

シャープの奈良工場に到着。週アス宣伝計画を成就させるべく、インフォメーションディスプレイを手掛けるビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部の村松佳浩さん、福富浩さん、吉富拓さん、薄桃子さんに市場動向や製品紹介、導入事例などについてお伺いした

―― 本日はよろしくお願いいたします! さっそくですが、シャープさんのインフォメーションディスプレイについての取り組みを教えてください。

村松 はい。よろしくお願いします。ビジュアルソリューション事業部の村松です。営業部の石川からいろいろ伺っていますよ。

 ビジュアルソリューション事業部は、タッチパネルを含むディスプレイを使って“街を変える、オフィスを変える”というテーマで12年前からこの事業に取り組んでいます。

 街を変えるというのはインフォメーションディスプレイを活用したデジタルサイネージ、オフィスを変えるというのはBIG PADなどのタッチディスプレイ製品になります。この「インフォメーションディスプレイ」と「BIG PAD」が当事業部の二本柱です。

ビジュアルソリューション事業部 商品企画部 部長の村松佳浩さん。じつは営業マン出身でプレゼンは得意

シャープのインフォメーションディスプレイ事業は今年12年目。駅をはじめ公共空間の情報表示がリッチになったのは、デジタルサイネージの登場によるものだ

―― 12年前というと、パソコンのモニターがCRTから切り替わった頃ですね。液晶はまだまだ高かった印象があります。

村松 そうですね。2005年に発売した第1号機である45インチのディスプレイも非常に高価なものでした。しかしその後も改良を重ねてラインナップも拡充し、今ではさまざまな場所で使われています。

―― たとえばどんな場所に?

村松 業種としては交通機関での活用が多いですね。駅や空港などの柱に取り付けていることが多いです。ある調査会社のデータによると、日本には数百万台のデジタルサイネージがあるそうですが、そのなかでも交通機関の普及率は約54%となっています。

―― 確かにこの10年ほどで駅にはデジタルサイネージを使った広告が多くなりましたね。品川駅港南口連絡通路いっぱいに並んでいる大型液晶の列はいつ見ても壮観ですし、新宿駅は紙がすべて液晶に置き換わってしまったのではと思うほどデジタルサイネージで覆われています。他の業種はどうでしょう?

村松 交通機関以外でも、さまざまな業種で導入が進んでいます。アパレルを中心としたファッション関連業種やカーディーラー、銀行、証券会社、官公庁などなど。最近の傾向としては高精細な4Kディスプレイの引き合いが多くなっています。また、屋内だけでなく、屋外でのLEDディスプレイなどのニーズも増加傾向ですね。

―― 逆に、デジタルサイネージの導入が進んでいない業種はありますか?

村松 やはり流通小売業、つまりリテール分野ですかね。調査会社のデータをみても、潜在需要に対する現状の普及率は約1割と言われています。店頭などを見ていても、非常に多くの需要が眠っていると感じています。

 交通機関やショッピングモールへの普及率は約4~5割に達していますが、たとえばリテール分野、つまりお店の前に置いて広告するようなサイネージディスプレイの市場がまだ大きく残っています。

インフォメーションディスプレイと言われてピンと来なくても、商品カテゴリーの一覧を眺めれば、どれも見た覚えがあることに気付くはず。デジタルサイネージは私たちの生活空間に想像以上の早さで浸透している

―― 海外ではどうなんでしょう?

村松 2015年の市場規模と比べて、2021年には1.5倍ほど成長すると予想されています。また、その大きさも、今主流となっている60インチサイズよりも大きいサイズのディスプレイの比率が増えると言われています。

―― 国内と海外で使われているインフォメーションディスプレイに違いはありますか?

村松 海外では、ディスプレイにAndroidやLinux、Web OSなど、さまざまなOSを搭載したコントローラー内蔵ディスプレイが主流で、6~7割を占めています。一方、国内はまだまだこれから、といったところですね。

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