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データ管理の力で「稼げる地方」づくり

kintoneを農業流通に サイボウズなど3社が新システムを発表

2017年12月19日 12時45分更新

文● 天野透/ASCII

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 サイボウズ、いろどり、レキサスの3社は、地方の現場を包括的にサポートする「生涯現役ネットワーク」を発表した。同時に発表された農作物生産者グループと仲卸向けの受発注システム「IRODORI」を組み込み、2018年1月から提供開始する。

 生涯現役ネットワークは、課題ヒヤリング・相談/上勝町での人材育成/農業システム IRODORI導入/稼働後の支援の4段階で構成される地方活性化サービス。生産から販売、システム運営までを一貫してサポートする仕組みで、農業生産分野はいろどりがコンサルタント役を務める。

 IRODORIはレキサスがいろどりの助言を受けて、サイボウズの「kintone」を基盤に開発した受発注システム。生産者は農作物の価格・数量・作柄状況などをデータベース化し、産地の現場から「旬の情報」を専用ウェブ上に即時掲載。既存の流通や決済機能を利用しつつ、農作物の作柄・数量・価格など、仲卸が必要とする生産地の情報を配信する。

 その際にスマホを介したLINEやメールなどのインフラを活用。3社によると、仲卸や料理人の多くが利活用しているこれらのメディアを使うことで、情報がいち早く仲卸や料理人などのユーザーに届いて取引や情報の流れが円滑化される。これにより生産者の信頼性向上や価格の安定化、産地の収入改善/増加につながるとしている。

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