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次世代のロボットやAI開発を担う若い技術者たちが自律ロボット技術を競う!

若きエンジニアたちの挑戦「全日本マイクロマウス大会2017」レポート

2017年12月02日 10時00分更新

文● アカザー 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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世界で最も歴史のあるロボット競技
「マイクロマウスクラシック競技」

 午後イチから盛り上がりをみせていたのは、「マイクロマウスクラシック競技エキスパート」。1980年にニューテクノロジー振興財団の主催で開催されて以来、今年で38年目を迎える日本で最も歴史のあるロボットコンテストです。

審査員とギャラリーが見守るなか、自作の自律型マイクロマウスでゴールタイムを競う

 競技は18cm×18cmの正方形ブロックを16×16個並べた迷路を使って行ないます。自律走行型マウスに搭載したセンサーで壁面を読み、迷路中央にあるゴールまでの到達タイムを競うもの。制限時間5分間で5回までの走行が可能ですが、迷路のレイアウトはコンテスト開始時間まで知らされていません。そこで、どの選手も1回目の走行は各種センサーを駆使して迷路をくまなく走破し、ゴールまでの最短ルートを探し出す“探索走行”を行ないます。

コースフェンスに18cmごとに設置された柱の位置を頼りに、迷路を走破しゴールを目指す

 今年の迷路はゴールまでの経路は2通りあり、ひとつは右まわりの99ブロック78ターンの最短距離ですがコーナーが多いルート。もうひとつは左まわりの121ブロック41ターンで走破距離は長いもののコーナーが少ないルート。このどちらかのルートを探索走行で解析し、マウスの走行特性を加味してルートを導き出します。

高速走行型のマイクロマウスとコーナーリングが得意なマイクロマウスだと、違うルートを選ぶことも

【マイクロマウスクラシック エキスパートクラス 優勝走行】

 今年の参加者72名の頂点に立ったのは宇都宮正和選手の「赤い彗星」。車体はマイクロマウスのレギュレーションサイズ25×25cmの半分以下のコンパクトサイズ。中央のファンは床面を吸い上げ負圧を発生させて、グリップ力を上げるためのもの。

走行時には両面テープでタイヤについたホコリを除去してからスタートする

マイクロマウスクラシック エキスパートクラス優勝車の「赤い彗星」。大きな吸引ファンを搭載するためにセンサーをクロスして配置

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