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アスキースマホ総研・白書 第61回

iPhone Xは検証してみたらすごいスマホでした

2017年11月30日 18時00分更新

文● ちゅーやん

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 本日は、ASCII倶楽部で11月22日に公開した「iPhone Xって何がすごいの? 機能検証してわかった気になるポイント」を紹介します。


スマホの未来は本当か?
ここが変わった「iPhone X」

 アップルは9月13日、iPhone 8、iPhone 8 Plus、そしてiPhone Xの3台の新型スマートフォンを発表した。iPhone 8と8 PlusはこれまでのiPhoneの正常進化形として開発されたが、iPhone Xは「スマートフォンの未来形」としてデザインされ、魅惑の新機能が追加されている。まずは主な進化点を見ていこう。

 iPhone Xを一目見たときグッとハートを鷲掴みされるのが全面を覆う5.8型の「Super Retinaディスプレイ」。Super Retinaディスプレイには「OLED」(有機EL)パネルが採用されており、広い色域(P3)、625cd/m2の高輝度、100万:1の高コントラスト比を実現している。また「True Toneテクノロジー」が採用されることで、周囲の環境光に合わせた正確な発色が可能となった。

 上の写真は左がiPhone X、右がiPhone 8 Plus。どちらも最高輝度で、TrueToneを有効にして撮影した。並べてみるとiPhone Xのほうが鮮やかで、色に深みがある。なお、iPhone Xは5.8型(1125×2436ドット、458ppi)、iPhone 8 Plusは5.5型(1080×1920ドット、401ppi)と、前者のほうが大画面、高解像度となっている

 全面ディスプレーを搭載し、ホームボタンを排したことにより新たに採用されたのが生体認証システム「Face ID」。このFace IDはドットプロジェクター、赤外線カメラ、投光イルミネーターで構成された「TrueDepthカメラシステム」が用いられている。3万以上の目に見えない光の点をユーザーの顔に照射することで、顔の形状を立体的に認識し、ロック解除などを可能にしている。

 ディスプレー上部には左から、赤外線カメラ、投光イルミネーター、近接センサー、環境光センサー、スピーカー、マイクロフォン、フロントカメラ、ドットプロジェクターが並ぶ。TrueDepthカメラシステムを構成しているのは、赤外線カメラ、投光イルミネーター、ドットプロジェクターの3つだ。

 Face IDは初回起動時に設定する。フレームに顔を収めた状態で、ゆっくりと顔を2回転させるだけで登録可能。指紋認証システムの「Touch ID」より断然早く設定できる。

 また、Face IDは「Galaxy Note8」などに搭載されている虹彩認証システムとは異なり、顔の前に端末を掲げなくてもロックが解除される。慣れてくれば上の写真のように、iPhone Xの画面に目を軽く落とすような感覚で認証できるようになる。

 そしてFace IDは、iPhoneのロック解除、Apple Payでの支払い、iTunes StoreとApp Storeの購入、SafariのIDやパスワードの自動入力、アプリケーションのサインインなどにも利用できる。

 カメラ機能も大幅進化した。iPhone Xではアウトカメラは広角、望遠カメラを組み合わせることで、インカメラはTrueDepthカメラシステムを利用することで奥行き情報を取得して「ポートレートライティングモード」を実現。従来の背景ぼけ効果だけでなく、顔に立体的に光を当てたり、背景を黒一色にするなど印象的な照明効果が可能となっている。

ポートレートライティングモードの撮影画面。各種効果はリアルタイムに反映される

ポートレートライティングモードの「ステージ照明」で撮影。本機能はベータ版なので髪の輪郭の検出はまだ苦手なようだ


 続きは「iPhone Xって何がすごいの? 機能検証してわかった気になるポイント」でお楽しみください。

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