日本郵便(株)は25日、宅配便「ゆうパック」の運賃を2018年3月1日から改訂すると発表した。
新サービスの開始は3月以降に
9月の発表では、改訂運賃の開始は3月末からとしていたが、正式に3月1日に開始されることになった。「ゆうパック」の基本運賃は、60サイズ(縦・横・高さの合計が60cmまで)が800円、80サイズが1010円、100サイズが1260円、120サイズが1500円、140サイズが1750円、160サイズが1970円、170サイズが2300円となった。9月の発表通りの値上げ額だった。
地域ごとの運賃では、同一の都道府県別内はそのままの運賃で、発送地域から近隣地域への配送がサイズごとに50円~70円のプラスとなり、配送地域が遠方になるほど、料金が加算される率はこれまでとほぼ同様だが、遠方に配送する場合には加算率がこれまでより上回る地域もあった。北海道から沖縄県に発送する場合、これまでは60サイズで通常料金+710円だったが、新料金では+720円となり、最大の170サイズでは、これまでの+740円が+800円となった。
その他、3月1日から、25kg超30kg以下の荷物用に「重量ゆうパック」を新設するほか、「初回受取日時・場所の指定」を開始し、荷物の配達完了後に郵送で完了した旨を通知する「郵送によるお届け済み通知」を廃止する。
「初回受取日時・場所の指定」は、初回の受取に限り、配達前に受取日時の指定・勤務先への無料転送・全国の郵便局での受取ができるサービス。
9月の発表では、ゆうパックのサービス改善として、荷物を郵便局などに持ち込めば、ゆうパック基本運賃から180円が割引される制度や、継続利用割引(直近1年間に10個以上の利用で10%オフ)、郵便局受取割引、ゆうパックを郵便局・コンビニ・はこぽすで受け取るとポイントを付与するサービス「郵便局等受取ポイント付与サービス」などを開始するとしていたが、3月1日時点では開始されず、それ以降の日程で段階的に開始される予定。