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アスキースマホ総研・白書 第56回

iPhone 8に買い換えるべき人ってどんな人? 7ユーザーはどうする?

2017年10月25日 18時00分更新

文● ちゅーやん

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 本日は、ASCII倶楽部で10月18日に公開した「iPhone 8に買い換えるべき人ってどんな人? 7ユーザーはどうする?」を紹介します。


「iPhone Xと比べると8は地味かも……」
iPhone 8が買い換えに値するかを徹底検証する

 9月22日に待望の新iPhoneである「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」が発売された。iPhoneユーザーの読者にとっては、手持ちのiPhoneから買い換えるべきかどうかが最大の関心事だろう。特に、キャリアの2年契約の関係で1世代飛ばしのサイクルで買い換えているiPhone 6sユーザーは気になるはずだ。

 この特集では、iPhone 8シリーズの実際の使い勝手はどうかという点からベンチマークテストでの処理性能チェックなども実施し、旧シリーズと比較して果たして“買い”なのかの徹底レビューを実施した。

iPhone 8とiPhone 8 Plus

iPhone 8シリーズで変更された点を徹底チェック

 まずはiPhone 8とiPhone 8 Plus全体の進化点を見ていこう。

【その1】背面がガラス仕上げで透明感のあるデザインに

 iPhone 8シリーズでは背面パネルの素材が金属からガラスに変更された。本体デザインやサイズはiPhone 6以降のものを踏襲しているが、持った感触は金属のサラっとした質感からガラスのやや指に吸い付く質感になっている。また、背面からアンテナや各種認可ロゴがなくなりスッキリとした印象になった。

シルバーは左のようにやや深みのある白、ゴールドは右のピンクがかった色となっている

iPhone 8(左)とiPhone 7(右)

iPhone 8 Plus(左)とiPhone 7 Plus(右)。背面はアップルとiPhoneのロゴ以外の文字が排除された

 8シリーズのカラバリはスペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色だが、従来モデルと色の印象が大きく異なっている。シルバーは背面が深みのあるホワイト寄りの色になった。iPhone 4sのような明るい白ではないが、背面が白のiPhoneを待っていた方には朗報だろう。ゴールドは従来のゴールドとピンクの中間、ピンクゴールドといったほうがわかりやすい色合いになっている。

【その2】ディスプレーがTrue Tone対応、どんな場所でも色鮮やかに

 画面サイズと解像度は、iPhone 8が4.7型(750×1334ドット)、iPhone 8 Plusが5.5型(1080×1920ドット)と従来シリーズと同じだ。だが、iPhone 8シリーズでは周囲の光に合わせて画面の色合いを最適化する“True Tone”に対応した。もともとiPad Proで採用されていた技術を取り込んだ形だ。

電球色の照明下で、iPhone 8(左)とiPhone 7(右)の表示を比較した。iPhone 8はTrue Toneにより画面の青っぽさが自動的に解消され、本来の色で快適に見やすくなっている

 電球光のオレンジがかった照明の下で従来のiPhoneの画面をみると、画面が青白く見える。だが、iPhone 8シリーズは周りの照明に合わせて画面の色合いを最適化し、写真などを本来の色鮮やかさで視認できる。筆者の感覚では、SNSや動画、電子書籍などで長時間画面を見続ける際の不快感が大幅に軽減された。

【その3】カメラと画像処理を改良、ポートレートも進化

 カメラは1200万画素、iPhone 8 Plusは光学2倍ズーム対応のデュアルレンズ仕様とスペック面では特に変わりない。だが、内部は「大きく高速なセンサー、新しいカラーフィルター」をうたうカメラに進化。また、iPhone 8 Plusの背景ボケを楽しめるポートレートモードは、新たに照明効果を楽しめる“ポートレートライティング”機能も搭載した。

iPhone 8 Plusでは、被写体の背景ボケを楽しめるポートレートモードへ、さらに照明効果を加えるポートレートライティングに対応

【その4】最新チップ「A11 Bionic」は6コア+ニューラルエンジン

 iPhone 8シリーズと11月3日発売の「iPhone X」はいずれも、最新の「A11 Bionic」チップを搭載。6コアCPUと3コアGPU、機械学習処理に優れたニューラルエンジンを実装している。

最新の「A11 Bionic」チップを搭載

 性能はiPhone 7シリーズの「A10 Fusion」よりCPU性能は最大25%優れ、GPU性能は最大30%優れているという。詳しくは後ほどのベンチマークテストで見ていこう。

【その5】急速充電とワイヤレス充電「Qi」に対応

 iPhone 8シリーズでは、別売りの「Lightning - USB-Cケーブル」と、MacBookにも付属する急速充電規格「USB PD」に対応したUSB-C対応充電器による急速充電に対応した。ワイヤレス充電は市販の「Qi」対応の充電器を利用できる。

「Qi」規格のワイヤレス充電に対応した

【その6】スピーカー音量が25%アップ、低音が豊かに

 iPhone 8シリーズとiPhone 7シリーズの内蔵ステレオスピーカーを聞き比べると、明らかにiPhone 8シリーズのほうが低音の分離が良い。音楽だとベースやドラム音、映画だと爆発や車の走行シーンなどで明かな違いを感じられる。音量は2機種を並べて聞き比べたところ、若干大きくなっていることが確認できた。

【その7】本体の再起動方法が異なる

 iPhone 8とiPhone 8 Plusでは、本体がフリーズしたときなどに必要となる強制的な再起動の方法が変更された。再起動方法は音量を上げるボタンを一瞬押して、次に音量を下げるボタンを一瞬だけ押し、最後にApple ロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しする。いざというときのために覚えておくと良いだろう。

iPhone 8シリーズ、7シリーズ、6sシリーズのスペック比較

  iPhone X iPhone 8 iPhone 8 Plus
容量 64/256GB
ディスプレー 5.8型有機EL 4.7型液晶 5.5型液晶
画面解像度 2436×1125
ドット
1334×750
ドット
1920×1080
ドット
画素密度 458ppi 326ppi 401ppi
コントラスト比 100万:1 1400:1 1300:1
サイズ 70.9×143.6
×7.7mm
67.3×138.4
×7.3mm
78.1×158.4
×7.5mm
重量 174g 148g 202g
CPU Apple A11、M11
カメラ 12メガ×2
/F値1.8、2.4
12メガ
/F値1.8
12メガ×2
/F値1.8、2.8
インカメラ 7メガ/F値2.2
動画撮影 4K/60fps、フルHD/240fps、フルHD(イン)
手ぶれ補正 ○(光学式)
生体認証 ○(顔) ○(指紋)
販売キャリア ドコモ、au、ソフトバンク、SIMフリー
4G対応周波数
(ドコモ)
2.1GHz(1)/1.8GHz(3)
/800MHz(19)/3.5GHz(42)
4G対応周波数
(au)
2.1GHz(1)/800MHz(18)
/WiMAX 2+(41)/3.5GHz(42)
4G対応周波数
(SB)
2.1GHz(1)/1.8GHz(3)/900MHz(8)/AXGP(41)
最大通信速度 下り800Mbps
VoLTE
Wi-Fi a/b/g/n/ac MIMO対応(2.4/5GHz)
防水防塵
3D Touch
FeliCa
SIMサイズ nanoSIM
コネクター Lightning
通話時間 21時間 14時間 21時間
ネット利用時間 12時間 12時間 13時間
連続再生時間
(ビデオ/音楽)
13時間
/60時間
13時間
/40時間
14時間
/60時間
ワイヤレス充電
カラバリ スペースグレイ、シルバー ゴールド、シルバー、スペースグレイ
  iPhone 7 iPhone 7
Plus
iPhone 6s iPhone 6s
Plus
容量 32/128/256GB 16/64/128GB
ディスプレー 4.7型液晶 5.5型液晶 4.7型液晶 5.5型液晶
画面解像度 1334×750
ドット
1920×1080
ドット
1334×750
ドット
1920×1080
ドット
画素密度 326ppi 401ppi 326ppi 401ppi
コントラスト比 1400:1 1300:1 1400:1 1300:1
サイズ 67.1×138.3
×7.1mm
77.9×158.2
×7.3mm
67.1×138.3
×7.1mm
77.9×158.2
×7.3mm
重量 138g 188g 143g 192g
CPU Apple A10、M10 Apple A9、M9
カメラ 12メガ
/F値1.8
12メガ×2
/F値1.8、2.8
12メガ/F値2.2
インカメラ 7メガ/F値2.2 5メガ/F値2.2
動画撮影 4K/30fps、HD(イン) 4K/30fps、HD(イン)
手ぶれ補正 ○(光学式) ○(光学式)
生体認証 ○(指紋) ○(指紋)
販売キャリア ドコモ、au、ソフトバンク、
SIMフリー
ドコモ、au、ソフトバンク、
SIMフリー
4G対応周波数
(ドコモ)
2.1GHz(1)/1.8GHz(3)
/1.5GHz(21)/800MHz(19)
2.1GHz(1)/1.8GHz(3)
/800MHz(19)
4G対応周波数
(au)
2.1GHz(1)/1.5GHz(11)
/800MHz(18)
/WiMAX 2+(41)
2.1GHz(1)/800MHz(18)
/WiMAX 2+(41)
4G対応周波数
(SB)
2.1GHz(1)/1.8GHz(3)
900MHz(8)/AXGP(41)
2.1GHz(1)/1.8GHz(3)
900MHz(8)/AXGP(41)
最大通信速度 下り450Mbps 下り300Mbps
VoLTE
Wi-Fi a/b/g/n/ac MIMO対応
(2.4/5GHz)
a/b/g/n/ac MIMO対応
(2.4/5GHz)
防水防塵 ×
3D Touch
FeliCa ×
SIMサイズ nanoSIM nanoSIM
コネクター Lightning Lightning
通話時間(3G) 14時間 21時間 14時間 24時間
連続待受時間 10日 16日 10日 16日
ネット利用時間
(3G/LTE)
12時間
/12時間
13時間
/13時間
10時間
/10時間
12時間
/12時間
連続再生時間
(ビデオ/音楽)
13時間
/40時間
14時間
/60時間
11時間
/50時間
14時間
/80時間
カラバリ ローズゴールド、ゴールド、シルバー、ブラック、ジェットブラック、PRODUCT RED シルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールド

 続きは「iPhone 8に買い換えるべき人ってどんな人? 7ユーザーはどうする?」でお楽しみください。

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