ヤマト運輸(株)は19日、三菱ふそうトラック・バス(株)が開発した電気小型トラック「eCanter」を導入し、ヤマト運輸羽田クロノゲート(東京都大田区)で車両の引渡式を行った。
環境負荷・身体的な負担・ランニングコスト低減へ
「eCanter」は、環境性能に優れた世界初の量産電気小型トラック。同社では、大幅な環境負荷の低減による「ネコロジー」(ヤマトグループによる環境保護活動)の推進をはじめ、セールスドライバーの作業負荷の軽減、安全運転の支援、排気ガス削減による職場環境の改善など、社員が安心して働ける健全な労働環境のさらなる構築に向けて「eCanter」25台を導入した。11月から関東地域(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)で、宅急便などの集配時に使用する車両として順次採用される。
「eCanter」導入で、(1)電力で駆動するため排出ガスを一切出さず、環境負荷が軽減する、(2)従来のディーゼル車と比較して振動が少なく、セールスドライバーの身体的な負担が軽減する、(3)燃料を使用せず、従来のディーゼル車に搭載されていた排ガス除去装置等が不要になるなど、ランニングコストの低減が図れる、という3つの効果を見込む。