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マカフィー 脅威レポートを公開、Facebookの”いいね”乗っ取るマルウェアが増加

2017年10月13日 17時00分更新

文● ラッキー橋本/ASCII

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 マカフィーは10月12日、2017年第2四半期の脅威レポート「McAfee Labs脅威レポート:2017年9月」を発表した。

 レポートでは、スクリプトベースのマルウェアの増加状況や脅威ハンティングで証明された5つのベストプラクティス、2017年第2四半期のマルウェア、ランサムウェア、モバイルマルウェアなどの脅威の増加傾向について解説している。

 2017年第2四半期の注目すべき攻撃対象としてFacebookがあげられており、新たに発見された5200万件のマルウェアサンプルのうち、8.9%がFacebook上で不正に「いいね」を出力するトロイの木馬「Faceliker」だという。

 Facelikerは、悪意のあるサイトや不正ウェブサイトにアクセスしたユーザーのブラウザに感染し、感染ユーザーのFacebookの”いいね”機能を乗っ取るマルウェア。ユーザーの知らないところで勝手に特定のコンテンツをプロモーションする。

 また、“いいね”の乗っ取りが大規模になった場合、ニュース記事、動画、ウェブサイト、広告の人気や信頼性を実際よりも高く見せられるため、悪意を持ってFacelikerを拡散する攻撃者はお金を儲けられるという。

 マカフィーのMcAfee Labs担当バイス プレジデントであるヴィンセント・ウィーファー氏は「Facelikerは、私たちが今日コミュニケーションの手段として頻繁に利用しているSNSやアプリを悪用し、これを不正に操作します。未知の攻撃者は、アプリやニュース記事を実際より人気があるように見せることで、友人たちの間で本物に見せかけ、私たちの価値観や真実までも、秘密裏に操作することができるのです。サイバー犯罪者がこのような労力を払ってもメリットがある限り、こうした攻撃方法は今後も増加することが予想されます」と述べている。

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