(株)インターファクトリーは11日、同社が提供するクラウドECプラットフォーム「ebisumart」で、クレジットカードセキュリティに関する国際基準「PCI DSS」の準拠証明を取得した決済オプションサービスの提供を開始すると発表した。
EC事業者の「PCI DSS」の準拠をサポート
「ebisumart」では、経済産業省・クレジット取引セキュリティ対策協議会が今年3月に取りまとめた「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画2017」を受け、クレジットカードセキュリティに関する国際基準「PCI DSS」の準拠証明を取得。「ebisumart」を導入するEC事業者に、PCI DSS準拠証明オプションサービスとして提供する。同サービスを導入することでEC事業者は、決済画面の個別カスタマイズを行いながら、クレジット取引セキュリティ対策協議会からの計画に対応することができるようになる。
「PCI DSS準拠証明オプションサービス」の導入初期費用は、1店舗あたり10万円(税抜)~。月額費用は1店舗あたり5万円(税抜)。サービス対応決済会社はGMOペイメントゲートウェイ(株)。
「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画」では、「カード情報の保護は、クレジットカード取引に関わる全ての事業者の責務である」と明記。カード情報の漏えいの頻度が高い非対面(EC)加盟店については原則として、18年3月末までにクレジットカード業界の国際セキュリティ基準であるPCI DSSに準拠すること、もしくはクレジットカード情報を非保持化すること(自社で保有する機器・ネットワークにおいてカード情報を「保存」「処理」「通過」しない)といった対応を求めている。一方、EC事業者が独自で「PCI DSS」に準拠するには多大な費用と労力がかかるといった現状もある。