BASE(株)と(株)丸井グループは3日、実店舗販売支援で協業し、Eコマースプラットフォーム「BASE」出店店舗に対し、丸井グループの展開する全国31店舗を活用した実店舗販売支援を行うと発表した。
丸井は店舗スペースや販売ノウハウを提供・BASEはユーザーを丸井に送客
今回の協業により、「BASE」に出店する40万店舗の中から、将来性のあるブランドを持つ店舗に対し、丸井グループのテナントスペースや販売ノウハウを提供。店舗の認知度の向上や新規顧客の獲得など、オンラインショップとしての商機拡大を支援する。
また、丸井グループに対しては、「BASE」出店店舗が保有するオンライン上の顧客を、SNSなどの告知により実店舗へと誘導することで、新たな顧客を開拓する機会を提供。さらに既存顧客に対して、世間ではあまり知られていないショップや商品との出会いを創出する。
年内の出店は、新宿マルイ本館、マルイファミリー溝口、有楽町マルイ、博多マルイを予定。期間限定のポップアップストアを開催するほか、常設店舗の出店も行う。
近年、Eコマースの市場規模は右肩上がりに伸び続けており、小売店舗のオムニチャネル戦略の推進や、CtoCコマースの普及、「ショールーミング」と呼ばれる消費者の購買行動の変化など、実店舗を展開する企業は転換期を迎えている。そこで丸井グループでは、テナントの誘致や来店価値の向上など、新たな顧客体験の提供の場を模索していた。
今回の協業について両社は「日本全国に存在する価値ある商品をより多くの人に広め、日本で創出される価値の総量拡大に貢献していきたい」とコメントしている。