ヤマハミュージックジャパンは9月26日、ヤマハ銀座スタジオにて同社の電子ピアノ主力ブランド クラビノーバの「CSPシリーズ」の記者発表会を開催した。
CSPシリーズの発売日は10月24日。ナチュラルウッドエックス鍵盤を採用した「CSP-170」と、グレードハンマー3エックス鍵盤を採用した「CSP-150」をラインアップ。外観は、黒鏡面艶出し仕上げ(PE)とブラックウッド調仕上げ(B)、ホワイトウッド調仕上げ(WH)を用意している。価格は「CSP-170PE」が35万4240円、「CSP-170B/WH」が31万1040円、「CSP-150PE」が28万800円、「CSP-150B/WH」が23万7600円。
本体のインターフェースは電源ボタンと音量調整バーのみのシンプルな構成。CSPシリーズ専用アプリ「スマートピアニスト」をダウンロードしたスマホやタブレットと接続することで各種設定や機能を利用できる。
特徴は、本体と接続しているスマホやタブレットに保存されている楽曲データを読み取り、その曲のコード進行を基にピアノ用の譜面を即座に自動作成できる「オーディオ トゥー スコア」機能。アレンジの異なる40種類もの譜面も同時に作成するので、ユーザーのレベルに合わせた譜面を選択できる。ピアノ本体のスピーカーで曲を再生しながら弾けるので、自分がアーティストの一員になったかのように演奏を楽しめるという。
ランプで演奏をガイドする機能「ストリームライツ」も搭載。鍵盤の上部に縦型に配置された4つのランプが楽譜に合わせて流れるように光り、弾く鍵盤とタイミングをサポートする。楽譜を読むのが苦手な人でも、音楽ゲームのように楽しみながら演奏を練習できる。
ストリームライツは、さまざまなジャンルの403曲を内蔵曲に加えて、オーディオ トゥー スコア機能で作成したピアノ譜や、同社が運営する「ヤマハミュージックデータショップ」から購入できる曲データにも対応する。
コンサートグランドピアノやオルガン、ギター、パーカッションなど692もの音色を収録。コンサートホールやクラブといった演奏会場の音響を再現した響き方も設定可能。グランドピアノの大屋根の開閉による音の変化も再現している。より本格的に音にこだわりたいユーザーに向けて、ブライトネスやタッチ感度、マスターチューンの設定なども可能だ。
ヤマハミュージックジャパンの鍵盤・管弦打営業部で副部長を務める山本信人氏はCSPシリーズの発表にあたって次のようにコメントした。
「クラビノーバは1983年の発売以来100万台以上販売をさせていただいた電子ピアノ市場を牽引してきたブランドです。以前はお子様が練習する用途して購入されていましたが、近年では大人の方が自分の趣味として購入されるケースが増えてきております。CSPシリーズは専用アプリとの連携で機能が充実しているので、しばらく楽器に触れたことのない方や初心者の方でも好きな曲でピアノを演奏する楽しさを提供できる製品です。」
また、発表会の最後はCSPシリーズのイメージキャラクターを務めるダンサーのSam D.B.氏が登場しピアノの演奏を披露。ピアノ演奏の経験はほとんどないとのことだっったが、ストリームライツ機能のおかげか非常にスムーズに楽曲を演奏していた。