トランスコスモス(株)は19日、同社が設立したAI研究所・Communication Science Lab(コミュニケーションサイエンスラボ)との共同で、テキスト広告のコピー生成支援システム『AIコピーライター言葉 匠(β版)』の独自開発を行ったと発表した。サービス化は2018年春頃を予定している。
広告プランナーが考えた訴求内容からコピーを自動生成
『AIコピーライター言葉 匠(β版)』は、機械学習や自然言語処理(NLP)などを活用することで、広告プランナーが考える訴求内容からコピーの自動生成を行うシステム。広告プランナーが設定したターゲットの条件や、プロダクトのUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)に合わせ、さまざまな表現方法によるインフィード広告のコピー案を大量に生成する。さらに過去実績からより適切かつ広告効果が高いと思われるコピー案をレコメンドする機能もある。
同社では今後、コピーを大量生成する必要がある顧客企業でトライアル運用を実施。同社が産学連携の一環として参画する東京大学院工学系研究科・松尾豊特任准教授が主催する「グローバル消費インテリジェンス寄附講座(GCI)」などを通じて得た外部研究機関の知見も活用し、メディア・業種別に、より効果の高い広告コピーを生成できるシステムへと発展させたいとしている。
昨今、インターネット広告の中でもインフィード広告市場が拡大し、それに伴って制作する広告量も増加。これによりスピーディかつ多種多様なクリエイティブを大量に制作することが求められており、テキスト広告領域におけるAI活用や自動化は喫緊の課題となっている。