オイシックスドット大地(株)は19日、仕入れ先の拡大や商品開発の拡充を目的に農業協同組合(農協)との取り組みを強化すると発表した。
農協との協業で仕入れを安定化
同社では、有機・特別栽培の農産物や無添加加工食品などの食品宅配を展開。自社基準となる「Oisix基準」を満たした献立キット『Kit Oisix(きっとおいしっくす)』が、子育て世代や働く女性からの支持を受け、売り上げを伸ばしている。こうした中、Oisix基準を満たし、かつ安定的な商品の供給が可能な地域農協など、農協関連団体との取引を拡大。取引金額は昨年対比で約2.2倍に増加した。
農協と協業するメリットについて同社は、大型産地の生産者を有し安定的な商品の仕入れ、最新の選果機や予冷施設などを導入し安定した品質で仕入れること、製した価格で造機能を有し農産加工品の開発、などが可能となることを挙げている。一方、農協の生産者にも、販路が拡大する、野菜・果物の消費が増える、製造工場などの施設を有効活用できる、安定の取引できるなどのメリットがあるとしている。
現在の主な取り組み先は、JAあおれん(飲料商品の仕入れ)、JA南彩(小松菜・サラダほうれん草の仕入れ)、全国農協食品会社(冷凍食品の仕入れ)、JA宮崎経済連(オリジナル商品の開発、冷凍野菜の仕入れ、冷凍設備の活用)など。また、今月中にJA冨里市との協業を開始し、葉物やにんじんを仕入れる予定となっている。