ヤマト運輸(株)は6日、羽田クロノゲートベースが、Global Food Safety Initiative(以下GFSI)承認国際規格FSSC22000の認証(物流カテゴリー)を取得したと発表した。物流カテゴリーでの取得は世界で初。
食品取扱事業者としての信頼度が向上
FSSC22000は、GFSIが承認する食品安全の国際規格。初版発行は09年で、17年1月に輸送および保管のカテゴリーが設けられている。認証組織数は世界で16019件、日本では1088件(17年8月24日現在)。
8月30日にFSSC2200の登録証授与式が行われ、審査登録機関のオーディス(株)の最高審査責任者・齋藤恵美氏からヤマト運輸代表取締役社長・長尾裕氏に登録証が授与された。同社の認証スキームはFSSC22000Ver.4.1、登録カテゴリーはG1(腐敗しやすい食品および飼料の輸送および保管サービスの提供)、登録範囲は冷凍・冷蔵食品の輸送および保管サービスの提供。
ヤマト運輸では、食品安全に関する国際規格FSSC22000を羽田クロノゲートベースで取得することで、より厳格な衛生管理手法を取り入れるなど、食品安全管理のレベルを向上させ、食品を扱う事業者としてより信頼性の高いサービスの実現を目指す。また、今回の認証は羽田クロノゲートのベースターミナルに限定しているが、年内を目処に海外の接点である沖縄ヤマト運輸のサザンゲートやヤマトグローバルロジスティクスジャパンの羽田クロノゲート支店での取得も予定している。