今や自動車乗りの必須アイテムとも言える「ドライブレコーダー」。正面の映像を撮り続けるという本来の目的以外にも、最近のドラレコは車外に持ち出したり、360度の映像が撮れたりと進化をし続けている。今回はそんなドラレコを3機種レビューした。今回はコムテックのハイエンドドラレコ「HDR-352GHP」を紹介する。
大型センサーと広角レンズで高画質録画が可能!
コムテック「HDR-352GHP」
1/2.7インチと大型のセンサーで、F値2.0の明るさで画角168度の広角レンズを採用した、コムテックのドライブレコーダー「HDR-352GHP」。本体背面にはドライブレコーダーとしては大きい2.7型ディスプレーを搭載しており、録画した内容をその場で確認するのに便利。ただし、走行中は録画内容をプレビューで映し出す機能がないのは残念なポイント。
搭載しているセンサーはGPSのほかGセンサーにも対応。0.1Gから1Gまで、0.1G単位で調節できる。録画したデータはmicroSDカードに保存可能で、カードスロットは本体側面にあり、プッシュイン・プッシュアウト方式で着脱する。付属のmicroSDの容量は8GBで、最大32GBのmicroSDが使用できる。
スマートフォンとの連携機能はないので、基本的にはPCで取り込むことになる。再生は一般的なビデオ再生ソフトのほか、専用のビューワーを使用する。動画の再生だけでなく、GPSを使った位置情報から地図上に走行場所を表示したり、走行速度をチェックできる。
カメラのセンサーは200万画素。録画データの解像度はフルHD(1920×1080ドット)、HD(1280×720ドット)、SD(640×360)から選択でき、フレームレートは29fpsだ。また録画ファイルは1ファイル/1分となっている。
フロントガラスに装着するステーが大きめに作られているので、しっかりと固定できるのは安心。ただし、ディスプレーも大型のため、運転席側に装着すると運転中に視界に入って気になってしまう。装着する場合は助手席側に付けたほうが良さそうだ。
ステーの角度調整には六角レンチが必要なので、基本的には一度装着したらそのまま動かさないと思うが、こまめに調整したい場合は六角レンチをクルマに常備しておこう。
今回紹介したモデルは、車載バッテリーと接続してエンジンオフの状態でも最大12時間の録画に対応しているタイプ。そのため、駐車中に衝撃などの異常があるとその前後の動画を残してくれるので安心だ。
そのかわり電源はヒューズボックスから接続する必要があり、自分で取り付ける場合はクルマ整備の知識が必要。カメラ回りの本体が同じ「HDR-352GH」は付属のケーブルがシガーソケットから取り回すタイプなので、駐車中の録画が不要な場合は、HDR-352GHのほうが設置はカンタンだ。
操作ボタンは本体底面に配置されている。しっかり見ないと操作しにくいが、基本的にエンジンをかけると自動で録画がスタートして、録画データがどんどん貯まっていくので、運転中は特に操作する必要はない。
画質は今回チェックした3機種の中ではもっとも良かった。色とびや潰れなどあまり見られず、精細さもある。また、クルマの振動によるブレも少なく、落ち着いて見ていられる。画角が広いためやや歪みは気になるが、より広い範囲を録画してチェックできるので、ドライブレコーダーとしてはこれで十分だ。
設置作業のハードルや、データ転送はmicroSDを外してPCなどでコピーする必要があるなど手軽に導入するという点ではやや難易度が高いが、録画画質や駐車中の録画など性能と機能は抜群。本格的なドライブレコーダーを装着したいユーザーにオススメだ。
実売価格は2万3000円前後。
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