(株)ニッセンは8月30日、通販サイトとチラシに掲載していた(株)東洋新薬が製造・販売する機能性表示食品のサプリメント『メディスリム』の広告で、消費者に誤認を招きかねない表示があったとして、ホームページで謝罪し、購入者全員に代金を返金すると発表した。
「葛の花由来イソフラボン」含有製品に謝罪が相次ぐ
同社は、2015年10月から17年6月まで、ネット通販サイトとチラシで同商品を販売していた。同商品の広告には、飲むだけで誰でも簡単に痩身効果が得られるかのような誤解を招きかねない表示があった。『メディスリム』は「内臓脂肪を減らすことを助ける」という機能性表示の届出を消費者庁が受理した機能性表示食品。ニッセンは今回の広告表示で、飲むだけで内臓脂肪の減少により痩身効果が得られると期待して購入した購入者に対して謝罪した。また、購入者全員に代金を返金する。返金は、同社から対象者に手紙か電話で連絡するほか、専用ダイヤルでも対応する。
『メディスリム』は「葛の花由来イソフラボン」を関与成分とした機能性表示食品。同成分を関与成分とした機能性表示食品では、不適切表示による謝罪が相次いでいる。5月には『葛の花ウエストケアタブレット』を販売していた(株)スギ薬局が、自社ホームページでの謝罪に加え、全国紙に謝罪広告を掲載した。8月には日本第一製薬(株)が全国紙に謝罪広告を出した。「葛の花由来イソフラボン」は東洋新薬の独自原料で、同成分を関与成分にした機能性表示食品は、現在33品が消費者庁に届出を受理されている。
(山本 剛資)