トランスコスモス(株)は1日、コミュニケーション領域に特化した人工知能(AI)の研究所「Communication Science Lab(コミュニケーションサイエンスラボ)」を設立したと発表した。
人工知能・機械学習などの社会実装に向けた技術を研究
「Communication Science Lab」は、デジタル化が進む消費者と企業のコミュニケーション領域に特化した独自のAIや機械学習などの先端技術の研究所。ニューヨーク大学の関根聡研究准教授を技術顧問に迎え、外部研究機関やパートナー企業との共同研究を行うことで、AIやデータサイエンスを活用した次世代コミュニケーションの社会実装と人材育成を推進する。主な研究内容は、人工知能・機械学習・自然言語処理などの先端技術の社会実装に向けた技術開発など。
具体的な活動内容は下記。
(1)デジタル化やオムニチャネル化が進む消費者と企業の間のコミュニケーションの実態調査と課題整理
(2)音声やテキストを中心とした非構造データの認識技術の現場実装に伴う課題解決やアノテーション手法の開発
(3)機械学習や自然言語処理によるVOC(顧客の声)の話題分類や文脈解析に関するアルゴリズム開発
(4)AI・ロボティクスなどの先端技術によるコミュニケーションの自動化の実証実験とコーパス・ルールベースの整備
(5)(1)~(4)の活動を推進するために必要な人材育成や啓発活動。
同社ではこれらの活動を通じて、デジタル時代の次世代コミュニケーションに不可欠なコーパス、ルールベース、アルゴリズムなどの情報資産を蓄積し、消費者と企業の間の情報の非対称性を解消。アジア最大の「コミュニケーションデータバンク」になることを目指す。