GIGABYTEといえば耐久性と堅牢性がウリ
耐久性の部分は、DIMMスロットの堅牢性を向上させるUltra Durable Memory Armorがあり、スロット周辺を金属製パーツで補強しつつ、マザーボードとの接続点も強化されている。PCI Expressスロットも同様でUltra Durable PCIe Armorを採用。このふたつにより、スロットだけでなく、マザーボード自体のたわみも抑制する作りだ。
電源周りには固体コンデンサーの採用が当たり前で、フェーズにはサーバークラスのチョークコイルを採用、ATX 24ピンと12V 8ピン+4ピンはすべて金メッキ仕様だ。
フェーズ数は、CPUが8+2(CPU VCORE 8+CPU VDDR 2)、メモリーは片側3(DDR 2+DDR VPP25 1)で両バンク合わせて6。これだけあればオーバークロック時の電圧供給も安定しているはずだ。
もう1つ、X399 AORUS Gaming 7の特筆すべき点として、アンチサルファー(硫黄対策)が挙げられる。
空気中の硫黄化合物は、小さなオンボード抵抗器に浸透して化学変化を起こし、これらの抵抗器を開いたり短くしたりする可能性がある。これらのいずれかが発生した場合、マザーボードは機能しなくなる。
そのため、抵抗器にアンチサルファー設計を施すことで、腐食を防止し製品の寿命を伸ばそうというわけだ。地味な処理だが約6万円するハイエンドマザーボードだけに、耐久性と製品寿命は重要な要素でもある。
水冷の導入を考慮した冷却システム
9個のセンサーで温度管理もバッチリ!
マザーボード上には9個の温度センサーが用意されており、それを元にファンごとに制御可能となっているほか、センサーユニットが2個付属しており、ケース内の特定の位置の温度計測も可能だ。
空冷用というよりは、水冷環境を重視している仕様だが、TR4ソケット上部のチョークコイルの放熱は激しく、的確な冷却を考えると空冷、水冷問わず、システムを維持するうえではありがたい構成だ。なお、ファン用端子は8基あり、うち2基がポンプ用を兼ねている。