(株)ビビッドガーデンは17日、オーガニック農作物を農家から産地直送で届けるマーケットプレイス「食べチョク」をオープンした。
生産者が消費者に直接配送
「食べチョク」は消費者と生産者の間に業者が入ることがなく、生産者と食に関心が高い消費者を直接つなぐオーガニック農作物専用のマーケットプレイス。朝に収穫した野菜を直送するため、最短で当日中に採れたての野菜が届く。
出品者は、有機JAS認証か特別栽培認証を取得している農家、またいずれかの認証に準ずる栽培をしている農家に限定され、農産物は1箱から出品できる。登録農家は現在、全国47都道府県の60軒で、今後も順次拡大する。
良い農作物が正当に評価される環境を実現
サイトは「旬の野菜」「ギフト」「BBQセット」などのカテゴリや、野菜の品目から検索できる。サイトは、「生産者と消費者の縁結び」という「食べチョク」の目指す世界感をより伝えられるようにデザインした。出品されている農作物には、トマト、トウモロコシ、玉ねぎ、ピーマン、なす、かぼちゃなど、一般的な野菜のほか、パイナップルやパクチー、アボガドなど珍しい農作物も出品されている。商品に傷みや不備があった場合は、「食べチョク」が全額負担する。
オーガニック農作物を生産する小規模農家は、高品質の農作物を生産しても、販路が限られているために収益化を拡大させることが難しかった。しかし、消費者のニーズはあり、SNSなどを通じて生産者と直接取引する消費者が増えていた。同社の秋元里奈社長の実家も小規模農家で、秋元氏の実家では、市場出荷のみでは存続が困難な状況になったという。
「食べチョク」は、秋元氏の「農家の販路を広げ、良い農作物が正当に評価される世界を作りたい」「同じ悩みを抱える生産者の力になりたい」「もう一度、自慢の畑を取り戻したい「という想いから誕生した。
「食べチョク」は単なるECサイトではなく、生産者と消費者をつなぐ場。同社は生産者に直接「ありがとう」が伝えられるような関係性を「食べチョク」で生み出し、生産者と消費者との距離を縮めるサービスになることを目指す。