コアライブラリのオープンソース化に続き、無料で使えるディープラーニング開発環境
ソニー、深層学習プログラムを生成できる「Neural Network Console」を無償提供
2017年08月18日 15時00分更新
ソニーは8月17日、ディープラーニングの統合開発環境「Neural Network Console」を公開、無償提供を開始した。
深層学習プログラム開発にはニューラルネットワークの設計が重要となり、画像認識や音声認識など用途に応じた最適なニューラルネットワークを構築、ニューラルネットは学習によって最適な答えを見つけるようになり、その後に製品やサービスとして提供される。ディープラーニング用プログラム開発では、一般的にニューラルネットワークの構造をプログラムのコードとして記述、複数の関数ブロックを組み合わせて構築する。
ソニーが新たに開発したコンソールソフトウェアでは、関数ブロックの概念をそのままGUI開発環境のブロックとして表現し、コンポーネントの形で用意された関数ブロックを自在に配置してニューラルネットワークを構築でき、プログラム開発効率を大幅に向上できるという。
ドラッグ&ドロップでの設計のほか、ネットワーク設計完了後にはボタンひとつで高速な学習、学習した履歴の集中管理など便利な機能を装備。また、作成したニューラルネットワークを自動的に最適化する機能も持つ。
同社では、2017年6月にディープラーニング開発のためのコアライブラリ「Neural Network Libraries」をオープンソース化しており、コンソールソフトウェアの公開により、さらなるディープラーニング関連の活性化を図るとしている。