ラオックス(株)が14日発表した2017年12月期第2四半期(1~6月)連結決算は、売上高が前年同期比19.7%減の281億5300万円、10億5100万円の営業損失(前年同期は4億5400万円の営業利益)、11億5700万円の純損失(前年同期は4億6400万円)と、赤字が倍増した。
訪日観光客に「モノ+コト」サービスを提供
訪日外国人の商品ニーズの変化で、購買単価が下落していることや、物品の購入だけでなく体験を取り入れるなど、旅行の楽しみ方が多様化していることで、訪日観光客の売上が大幅に減少した。また、店舗閉店に伴う店舗整理損などで8700万円の特別損失を計上したこともあり、赤字幅が大幅に拡大した。
ラオックスグループでは、訪日旅行の楽しみ方が多様化していることに対応し、物販事業だけでなく、浴衣で日本の街を散歩できる「浴衣レンタル」サービスなど、「モノ+コト」の新たなサービスを開始している。また、2月には発行枚数50億枚以上のクレジットカード「UnionPay」(銀聯)が提供する「優計画」に加盟したほか、ユーザー数6億以上のWeChat(微信)を通じた独自のポイント会員サービスを開始するなど、サービスの拡充や訪日前の販促活動を強化している。下半期も不採算店舗の見直しやコストの合理化、事業の効率化、専門性の向上に取り組む。