(株)ジャストシステムが9日発表した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(7月度)」(配送関連の質問項目)によると、再配達が社会問題化したことで、EC利用者の約6割が「時間指定してその時間帯は在宅するようになった」と回答し、「配達員に『おつかれさまです』など、声かけをするようになった」の回答が過半数に達するなど、EC利用者の配送に対する対応が変化していることがわかった。
同調査はジャストシステムのネットリサーチサービス「Fastask」を利用したネット調査で、15~69歳の男女1100人が対象。調査期間は7月31~8月4日。
「コンビニ受け取り」の利用は27.5%
再配達が社会問題化していることで、商品の受け取り対応に変化があったかどうかの質問では、EC利用者の59.1%が「到着日時を指定し、その時間帯は在宅するようになった」と回答した。また、「配達員に『おつかれさまです』など、声かけをするようになった」の回答は54.6%、「即日配送など、短納期の配送を控えるようになった」が31.8%、「まとめ買いをするようになった」が27.8%、「コンビニや配送会社の営業所など、店舗取引を使うようになった」が19.9%、「宅配ロッカーを新たに設置した」が9.5%となり、多くのEC利用者が再配達にしないために、1回で受け取る自主的な取り組みを実施していることがわかった。
EC利用者の利用した経験がある配送方法は、1位が「宅配便」(74.9%)、2位が「コンビニ受け取り」(27.5%)、3位が「自宅の宅配ロッカー」(18.2%)、4位が「宅配会社の営業所」(10.5%)、5位が「郵便局」(8.4%)となった。
利用したことがある宅配業者は、1位が「クロネコヤマト」(96.1%)、2位が「佐川急便」(89%)、3位が「日本郵便」(84.2%)、4位が「西濃運輸」(37.4%)、5位が「福山通運」(25.2%)だった。
ECの商品配送で不満があった経験についての質問では、「日時指定をしたのに、指定した通りに届かなかった」が30.2%、「時間指定の幅が広い」が24.1%、「全く不満がない」が22%、「自宅にいたのに配達されず、再配達の伝票が入っていた」が21.3%だった。