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見られたくないデータは死んでも隠し通したい! 古田雄介の「恥よ! 墓へ!」 第32回

司法書士が死後の恥データを抹消するサービスは救世主なのか?

2017年08月06日 17時00分更新

文● 古田雄介

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司法書士が死後の恥を抹消してくれるサービス

 2016年10月、愛知県の司法書士事務所が「オタクのための黒歴史抹消計画」というサービスを始めました。

 「同人誌やグッズ、パソコンの秘蔵データを眺めたり、SNSで荒ぶって楽しむ日々。しかし自分が死んでしまったときに家族に見られるのだけは避けたい」(公式サイトより)という人に向けたサービスです。契約者が亡くなった後に恥ずかしいアイテムやデータを処分してくれるとうたっています。第10回で紹介した死後事務委任契約サービスの一種といえるでしょう。

 対象となるのは同人誌やグッズのほか、HDD内のデータとスマホ、タブレット、SNSアカウントなど。契約時にかかる費用は9万円ですが、うち5万円は預託金といって契約解除に返ってきます。別途情報管理料が月500円かかりますが、最初の1年間分は初期費用でまかなわれる組み立てです。

 自分が死んだ後に、恥ずかしいデータをどうにか墓場まで持っていきたい人にはうってつけのサービスといえそうです。

 しかし、死後の事務手続きというのは家族や身請け人(以下、家族)の協力なくして進めるのは困難です。家族の協力を得ながら家族に内緒で恥を抹消するということは本当に可能なのでしょうか。そのあたりの疑問を、提供元である坂口誓哉司法書士に聞いてみました。

今週のポイント

オタクのための黒歴史抹消計画

同人誌やグッズ、デジタル資産などで家族に見られたくないものを、家族の目に晒すことなく処分するという司法書士事務所のサービス。死後事務委任契約をベースに組み立てている。

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