Amazon Robotics LLCが7月27日から30日にかけ、「ロボカップ2017名古屋世界大会」(ポートメッセなごや)内で開催したロボットコンテスト「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」で、オーストラリアのクイーンズランド工科大学の「ACRV」が優勝し、総額27万ドルの賞金を獲得した。
NIST・パナソニックが決勝ラウンド6位
日本からの出場チームは、三菱電機・中部大学・中京大学の「MC^2」が棚入れ競技で3位に入賞したほか、決勝ラウンドで奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)、パナソニックの「NAIST-Panasonic」が6位となった。
「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」は、未整備のオートメーション環境で直面する技術的な課題に対し、最先端のロボットテクノロジーによって解決策を見出すことを目的としたロボットコンテスト。ピッキング作業を課題として、一定時間内に指定された商品をどれだけ正確につかみ、移動させることができるかを競い合った。同コンテストの開催は今回3度目で、日本で開催されるのは初。
大会には、世界10カ国(日本・オーストラリア・ドイツ・インド・イスラエル・オランダ・シンガポール・スペイン・台湾・アメリカ)のロボット企業・研究者から16チームが参加。棚出し競技・棚入れ競技と、両競技を勝ち抜いたチームによる決勝ラウンドが行われ、物体認識、姿勢制御、把持計画、コンプライアントマニピュレーション、動作計画、作業計画、作業実行、エラー検出/回復を組み合わせた先端的ソリューションを実演した。