ヤフー(株)が28日発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比4.1%増の2127億2900万円、営業利益が同2.6%増の522億900万円、四半期利益は同6.5%増の375億200万円となった。
ソフトバンクとのTポイント還元キャンペーンが奏功
検索連動型広告やプレミアム広告などの広告関連売上が増加したこと、(株)イーブックイニシアティブジャパンを連結子会社化したことなどで増収となり、売上増やアスクル(株)物流センターの火災事故の保険金収入などにより増益となった。
「メディア事業」(旧マーケティングソリューション事業)は、売上高が同3.2%増の675億円、営業利益が同0.5%増の383億円だった。「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」「ヤフオク!」や決済金融関連事業を含めた「コマース事業」は、売上高が同4.7%増の1422億円、営業利益が同13.8%増の249億円となった。
「Yahoo!ショッピング」は、ソフトバンクのスマートフォンユーザーにTポイントを10倍還元するキャンペーンなどが奏功し、「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO」の取扱高は、同39.9%増の1398億円と大幅に拡大した。「Yahoo!ショッピング」購入者数は、新規・既存ともに過去最高となった。「Yahoo!ショッピング」の取扱高のうち、Yahoo!プレミアム会員による取扱高比率は、過去最高の約65%に上った。ショッピング広告売上高は同約2倍の55億円となった。ショッピング商品数は2億9000万個(6月末時点)。
Eコマース国内流通総額は同15.8%増の4981億円で、このうちスマホ経由の比率は52.1%だった。月額有料会員ID数は2476万IDで、このうちYahoo!プレミアム会員数は1692万IDとなり、前年同月比40.8%増と大幅に拡大した。クレジットカード取扱高は、前年同期比約2倍の2119億円。クレジットカード有効会員数は382万会員に上った。