アスクル(株)は28日、子会社のASKUL LOGIST(株)と同社の従業員1人が、2月に火災事故が発生した物流センター「ASKUL Logi PARK首都圏」で消防法違反の疑いが出たことで、埼玉県東入間警察署からさいたま地方検察庁に書類送検されたと発表した。
アスクルによると、消防法違反の疑いは、消防法上の危険物に該当する商品の管理方法に関する事項。一部報道によると、倉庫内に保管されていた商品のスプレー缶などの危険物の総量が、基準を超えていた疑いが持たれている。
同社は火災事故を受けて防火管理体制を強化し、8月から商品採用時には、危険物管理の対象となる商品かどうかの根拠書類提出を義務付ける。
アスクルとASKUL LOGISTは、火災事故の発生後、警察の捜査に全面的に協力し、再発防止策とコンプライアンスの管理・監督の強化を図ってきた。アスクルは今回の件について、「この事態を極めて厳粛に受け止め、今後の信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしている。
「ASKUL Logi PARK首都圏」の火災事故は、2月16日に発生し、消火まで6日間を要し、延べ床面積で約4万5000平方メートルが焼けた。