カルビー(株)は24日、アリババグループが運営する越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」のCalbee海外旗艦店で、カルビー『フルグラ』北海道パッケージの先行予約受付を開始した。
越境トレーサビリティ・システムを導入へ
『フルグラ』はこれまでにも、中国からの訪日旅行の土産物として好評を得ていたが、今後は旗艦店での正式販売により、中国国内で手軽に購入できるようになる。先行予約受付分は300セット限定で、正式販売は28日から。併せて天猫国際直営店での販売も8月以降に開始される。
今回発売される『フルグラ』は、『ポテトチップス』『じゃがポックル』を製造している北海道工場(千歳市)の新ラインで製造した“北海道パッケージ”。新ラインは『フルグラ』の国内外の需要に対して安定供給を実現するために今回新たに整備された。同社では、日本での『フルグラ』に対する需要への対応と中国での販売拡大を視野に、18年夏には京都に生産工場を増設する予定で、抹茶などを使った京都にちなんだ商品の開発も検討している。
アリババグループは、「信頼ができ、追跡可能なグローバル・サプライヤーチェーンを一緒に作り上げていきたい」とグローバルブランドに呼びかけ、今年から天猫国際で「全世界全産地遡源計画」を開始した。カルビーは率先して同計画に参加し、中国検験認証集団との提携を通じて、17年以内をめどに越境トレーサビリティ・システムを導入する予定。これは日本食品企業としては初めての導入計画となる。